週末に発表された最新の全英シングルチャート、Dave(デイヴ)とCentral Cee(セントラル・シー)のコラボ曲「Sprinter」が9週目の1位を獲得。10週連続1位を獲得したMiley Cyrus(マイリー・サイラス)「Flowers」に続く今年2番目の最長首位記録となりました。
Central Cee x Dave - Sprinter - YouTube
AJ Tracey(AJトレーシー)の2016年の楽曲「Spirit Bomb」のリミックス以来となる今回のコラボ。デイヴにとっては3度目、セントラル・シーにとっては初の首位獲得となっており、さらにヒップホップの首位獲得週としては2018年、Drake(ドレイク)が「God's Plan」で獲得した9週に並ぶ記録となりました。ヒップホップで通算9週以上首位を獲得しているのは同じくドレイクの2016年のヒット曲「One Dance」の15週という記録しかなく、ヒップホップを含んだ楽曲とした場合はJay-Z(ジェイ・Z)を迎えたRihanna(リアーナ)の2007年のヒット曲「Umbrella」が10週の首位記録を保持しています。
そして映画『バービー』のサウンドトラック・アルバム『Barbie The Album』からの楽曲がこぞって上昇しており、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)「What Was I Made For?」が2位、Dua Lipa(デュア・リパ)「Dance The Night」が3位、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)とIce Spice(アイス・スパイス)のコラボ曲「Barbie World (with Aqua)」が4位とそれぞれ最高位を更新。ビリー・アイリッシュは2020年「Therefore I Am」以来3年ぶりの3曲目の2位を記録。デュア・リパは「Cold Heart (Pnau remix)」以来2年ぶり7曲目のトップ3入り。アイス・スパイスにとっては初のトップ10入り、さらにAQUA(アクア)にとっては2000年「Cartoon Heroes」以来23年ぶりのトップ10入りとなりました。さらにこの人気を受けて先週リエントリーを果たしたサンプリング元の「Barbie Girl」が42位にランクインしています。
Billie Eilish - What Was I Made For? - YouTube
Dua Lipa - Dance The Night (From Barbie The Album) - YouTube
Nicki Minaj & Ice Spice - Barbie World (with Aqua) - YouTube
3曲の人気に押されOlivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ)「vampire」は5位に後退。韓国のDJ史上初のトップ5入りを果たしたドイツを拠点としている韓国のDJ、Peggy Gou(ペギー・グー)の「(It Goes Like) Nanana」は6位にランクアップ。Taylor Swift(テイラー・スウィフト)「Cruel Summer」は7位に後退。8位は変わらずGunna(ガンナ)「fukumean」がランクインしています。
Olivia Rodrigo - vampire - YouTube
Peggy Gou - (It Goes Like) Nanana - Edit (Karaoke Video) - YouTube
Taylor Swift - Cruel Summer - YouTube
9位は『Barbie The Album』からCharli XCX(チャーリーXCX)「Speed Drive」がランクアップでトップ10入り。2021年「Out Out」以来2年ぶりのトップ10いりとなり、ゲストのいないソロでの楽曲としては2014年「Boom Clap」以来2曲目のトップ10入りとなりました。また1組のアーティストあたり3曲までしかエントリーできない全英チャートのルールがあることもあり、1枚のアルバムから4曲がトップ10入りを果たす異例の結果となっています。
Charli XCX - Speed Drive (From Barbie The Album) - YouTube
そして10位にはTravis Scott(トラヴィス・スコット)が今週1位を獲得した最新アルバムからドレイクを迎えた「MELTDOWN」が初登場。2021年「Goosebumps (Remix)」以来のトップ10入りとなりました。アルバムからは他にPlayboi Carti(プレイボーイ・カルティ)を迎えた「FEIN」が13位、「HYAENA」が21位にランクインしています。
Travis Scott - MELTDOWN ft. Drake - YouTube
Travis Scott - FE!N ft. Playboi Carti - YouTube
Travis Scott - HYAENA - YouTube
トップ10以下でも『Barbie The Album』からの楽曲がチャートをかき回しており、ケン役で出演しているRyan Gosling(ライアン・ゴズリング)の「I'm Just Ken」が14位、Lizzo(リゾ)「Pink」が27位とどちらもランクアップ。ライアン・ゴズリングは全英シングルチャートでは2016年の映画『ラ・ラ・ランド』のサウンドトラックから「City of Stars」が53位にランクインしており、自身2曲目のチャート入りを果たしています。
Ryan Gosling - I'm Just Ken (From Barbie The Album) - YouTube
LIZZO - Pink (From Barbie The Album) - YouTube
Becky Hill(ベッキー・ヒル)とChase & Status(チェイス&ステイタス)のコラボ曲「Disconnect」は15位にランクアップで最高位を更新。18位にはCalvin Harris(カルヴィン・ハリス)とSam Smith(サム・スミス)のコラボによる新曲「Desire」が初登場。26位にはセントラル・シーとドレイクの「On The Radar Freestyle」も初登場でランクインしています。
Becky Hill, Chase & Status - Disconnect - YouTube
Calvin Harris, Sam Smith - Desire - YouTube