【アルバムレビュー】Drake『Certified Lover boy(サーティファイド・ラヴァー・ボーイ)』

今回のレビューはDrake(ドレイク)による6枚目のアルバム「Drunk(サーティファイド・ラヴァー・ボーイ)」

新譜を発表する度にチャートのトップに立ち、ヒップホップ界だけでなく、世界的なアーティストであり続けるドレイクにより2021年9月3日に発表された最新アルバムです。

本作は2020年8月14日にドレイクによってタイトルが発表されました。そして、 同年10月にドレイクは今作を2021年1月にリリースすると発表したのですが、彼自身が前十字靭帯損傷を負ったため、その手術やリハビリのため延期されてしまいました。

また今作は、ドレイクの親友であり2021年の頭にドバイで起こった自動車事故で亡くなったナディア・ヌトゥリと、2021年8月29日にテキサス州ヒューストンの郊外にある自宅で殺害されているのが発見された、ミス・メルセデス・モールの愛称でインスタグラムなどで活躍してきたジャネー・ガニエに捧げられました。

アルバムのジャケットには、さまざまな服の色、髪の色、肌の色の妊婦の12の絵文字が描かれています。イギリスの芸術家ダミアン・ハーストによって作られたこのアートワークですが、ファンや批評家などからは賛否両論があるようです。

そして今作もドレイクの人気は衰えることなく、Spotifyではリリースしてすぐに再生数が1.75億回を超え、自身の史上最高を更新しました。

また、アルバム3曲目の“Girls Wants Girls”はアメリカで1日だけで約615万回再生されるなど次々とこれまでの記録を塗り替えていきました。Spotifyだけでなく、Apple Musicにおいても2021年に1日あたりで最も再生されたアルバムを達成しました。

Drake - Girls Want Girls ft. Lil Baby - YouTube

楽曲に関しては、アルバム1曲目の“Champagne Poetry”から、ウォーキングベースの哀愁漂う前半部と、急に明るくなりバックコーラスも活気付く後半部のドレイクならではの感情表現が炸裂しています。

Drake - Champagne Poetry - YouTube

ただ、転換させるだけでなくラップも痛烈なリリックであり、ザ・ビートルズのサンプリングがあるなど遊び心も忘れていません。

オールドスクールでシリアスな展開が続く中、アルバム7曲目の“Way 2 Sexy”。
この曲では客演にヤング・サグとフューチャーを迎え、自分たちの美しさが如何なるものかをひたすらにラップします。

Drake ft. Future and Young Thug - Way 2 Sexy - YouTube

いかにも現代の若手の曲という感じですが、途中に急な展開を入れ込むことで一瞬の違和感をいだかせるところが、さすが第一線で活躍し続けるドレイクの一筋縄ではいかないセンスを感じます。もちろん客演の二人がいるからこそ引き立つ表現です。

通しで聴くことで業界におけるドレイクの今を感じられる作品です。

■「Certified Lover Boy」トラックリスト

1. Champagne Poetry
2. Papi’s Home
3. Girls Want Girls ft. Lil Baby
4. In The Bible ft. Lil Durk & Giveon
5. Love All ft. Jay-Z
6. Fair Trade ft. Travis Scott
7. Way 2 Sexy ft. Future & Young Thug
8. TSU
9. N 2 Deep ft. Future
10. Pipe Down
11. Yebba’s Heartbreak
12. No Friends In The Industry
13. Knife Talk ft. 21 Savage & Project Pat
14. 7am On Bridle Path
15. Race My Mind
16. Fountains ft. Tems
17. Get Along Better ft. Ty Dolla $ign
18. You Only Live Twice ft. Rick Ross & Lil Wayne
19. IMY2 ft. Kid Cudi
20. Fucking Fans
21. The Remorse