今回は、アンダーグラウンドラップシーンのカリスマ的集団である『$UICIDEBOY$(スーサイドボーイズ)』をみていきながらHIPHOPを簡単に掘り下げていこうと思います。
このシリーズでは、これからHIPHOPを知りたいという方向けに端的にアーティストを掘り下げてオススメ曲などを紹介していきますので、もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください。
サウンドクラウドラップのカリスマ!$UICIDEBOY$のHIPHOP遍歴とは?
$UICIDE BOY$(スーサイドボーイズ)は、ルイジアナ州はニューオーリンズ出身のUSにおけるヒップホップデュオで、いとこのルビー・ダ・チェリーとスクリムによって2014年に結成されました。印象的なアーティスト名は音楽で生きていく中で、成功しなかったら自殺するという強い信念をもとにつけられました。
活動の拠点はフリーの音楽プラットフォームである“SoundCloud”。曲をあげると自主制作とは思えないレベルの研ぎ澄まされた強烈なビートやドラッグのオーバードーズ、自殺念慮をあらわにした生々しく叙情的なリリックとコンセプトでアンダーグラウンドのhiphopシーンではカルト的な人気を獲得しています。
さらに彼らは自らが立ち上げたレーベル、G*59 Recordsを主宰しており、その下ですべての音楽が流通されています。彼らは特にアメリカのヒップホップのアンダーグラウンドシーンで最も人気のあるアーティストの一つですが、そこに甘んじることなく、数年間にわたり多くのEP、ミックステープをリリースし、2018年9月には$UICIDEBOY$としてのデビュー・スタジオ・アルバム「I Want to Die in New Orleans」をリリースしました。
このアルバムはメジャーシーンでも高い評価を得て、見事成功を修め、US Billboard 200においては彼らのキャリア初となるアルバムTOP10へ食い込みました。さらに 2019年5月には、KORNのギタリストジェイムズ・シェイファーも参加しているコラボEP「Live Fast、Die Whenever」をリリース。翌年2020年、今年2021年に立て続けでアルバムをリリースし、さらに注目を集めています。
私が思う『$UICIDEBOY$』の代表的な曲はこちらです!
なんといっても、
“ダークな歌詞と無駄のない不穏で洗練されたビート”がストレートに訴えかけてくるのです。歌詞がわからなくても単純にビートがかっこいいので思わず乗ってしまいます。
この他にもアンダーグラウンドのラップシーンには隠れた才能が溢れていますので、興味があれば他のアーティストも掘ってみると面白いかもしれません。