星の数ほどある洋楽アーティストの楽曲の中でも、まだまだ知られていない“エモい曲”というものが多数存在します。
今回紹介するエモい洋楽はSnail Mail(スネイル・メイル)の『Madonna(マドンナ)』。
このシリーズでは、そんなエモい洋楽を一曲ずつ紹介していこうと思います。
もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください。
エモカッコいい!USインディの次世代ギターロック Snail mail『Madonna(マドンナ)』
アメリカはボルチモア郊外で生まれ育ち、弱冠16歳にしてリリースしたEP「Habit」が各メディアに衝撃を与え、デビュー作『Lush』でUSインディーシーンを台頭するまでに登り詰めたSnail Mail。
センシティブなテーマで強いメッセージ性をこめたり、ギタリストとしてのスキルが溢れた、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインを彷彿とさせるような、90年代のサウンド、心の琴線に触れるメロディーがとても魅了的で、それを新世代の解釈で表現しているアーティストです。
すでに、知る人ぞ知るカリスマ性を持つ彼女ですが、今回紹介する『Madonna(マドンナ)』はギターの哀愁と現代的サウンドの融合を感じられるエモい曲となっています。
『Madonna(マドンナ)』のここがエモい。
Snail Mail - "Madonna" - YouTube
最後にこの曲のエモさをずばり言います。それは、
“現代的な強いビートミュージックとシンセの上物サウンドに轟音ギター、彼女の優しくも哀愁漂う歌声と歌詞”にあると思います。
ギタリストでもある彼女のメロディーセンスが非常に心地よく、それが豊富なアレンジで消化されているので、どんな世代の方でもグッとくるものがあると思います。少しスモーキーな彼女の歌声もサウンドと完全にマッチしており、絶妙な浮遊感があります。
そして歌詞についてですが、
We're not really talking now.
私たちはちゃんと話をしているわけじゃない。
というような非常に抽象的な歌詞が組み込まれており、この曲全体として、非常に根源的な人間の煩悩のような内容が流れています。聴き手によって解釈が何通りもある、浮遊感のある世界観が彼女の持っているスキルと相まってエモさが感じられるのかもしれません。
彼女の曲は歌詞を考察してみても、サウンドの気持ちよさだけでもどちらでも楽しめるので、もし興味があれば聴いてみると新しい発見があるかもしれません。