Mariah Carey(マライア・キャリー)とEminem(エミネム)がディスり合いの喧嘩をはじめてもう20年。多くのの名曲を生みだした、伝説の確執を深堀りしてみましょう!
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・密かな恋から始まったかつての確執をふり返る…エミネムVSマライア・キャリー前編【ディスりあう超不仲なアーティストたちVol.1】
マライアの結婚で事態はさらにヒートアップ
お互いをディスる曲をリリースし、バチバチの関係になってしまった Mariah Carey(マライア・キャリー)とEminem(エミネム)。2008年に彼女が結婚したことで、長年の確執は夫となったニック・キャノンにも飛び火してしまいます。2009年にリリースした「Bagpipes From Baghdad(バグパイプス・フロム・バグダッド)」では、マライアに未練をみせながらも、
Nick Cannon, you prick, I wish you luck with the fuckin' whore
おいニック あのどうしようもないオンナとせいぜいうまくやるんだな
とニックを挑発したエミネム。「今後二度とオレの名前をだすな!妻の悪口をいうのをやめろ!」とニックを怒らせてしまいます。
Eminem - Bagpipes From Baghdad - YouTube
「バグパイプ・フロム・バグダッド」の音源
そんなエミネムを相手に、黙っていなかったのがマライア。同年にリリースした「Obsessed (オブセスト)」では、こんなふうにやりかえしました。
Oh, why you so obsessed with me (boy, I wanna know)
Lying that you're sexing meどうして私に執着するの?(知りたいのよ)
なんで私とセックスしてるなんてウソをつくの?
さらに話題になったのは、この曲のMVの中でマライアがエミネムのそっくりさんに扮したこと。彼への皮肉がたっぷりのこの曲は、一連の“ビーフ曲”の中でも、もっともヒットしたナンバーとなりました。
Mariah Carey - Obsessed - YouTube
「オブセスト」のMV
才能あふれるふたりのアーティストによる舌戦。ここまでくるとむしろ“ケンカ芸”にみえてくるから不思議です。エミネムはその後も「The Warning(ザ・ウォーニング)」や「Lord Above(ロード・アバブ)」などでマライアとニック・キャノンをディスりつづけました。
そんなエミネムがもっとも恐れたといわれるのが、マライアが2020年に発売した自叙伝「The Meaning of Mariah Carey (ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー)」。その中で自分のことを悪く書かれるのではないか、と非常に心配していたらしいエミネム。とくに「ベッドの中でのことをバラされないか」を危惧していたとか…。
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結局マライアの中で、“エミネムとの関係はなかった”コトになっていたのが幸いしたのか、本の中でヒドい暴露はなかったよう。そもそもの話、どうしてエミネムはマライアにこんなにも“執着”したのでしょうか?「ザ・ワーニング」の冒頭で彼はストレートにこうラップしました。
Only reason I dissed you in the first place
Is 'cause you denied seeing meオマエをディスりはじめたのは
オレに会うのを拒否ったからさ
Eminem - The Warning - YouTube
「ザ・ワーニング」の音源
どうやら、エミネムが突然会ってくれなくなったマライアを逆恨みしてしまったことからはじまったらしい、ふたりの仁義なき戦い。はじまりから20年たった今でも、バトルはつづいています。今年、TikTokでトレンドになっている「Wipe It Downチャレンジ」の動画を公開したマライア。その中では彼女が10年以上ぶりにエミネムのそっくりさん姿で登場する、というサプライズが…。
@mariahcarey I was so obsessed with wiping things down last year 😂 #lockdown #obsessed
Tiktokでエミネムの仮装を披露したマライア
これをみたエミネムがまたしても新しい“ディス曲”を制作…なんて可能性もある、マライアVSエミネムの確執。まだまだこのふたりから目が話せそうにありません!
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