週末、カリフォルニア州ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで行われたロックの殿堂式典。11月19日にはHBOでの配信も予定されている式典には多くのゲストが参加しました。YouTube公式チャンネルではレッドカーペットでの模様が公開されています。
2022 Rock & Roll Hall of Fame Induction Ceremony: Official Red Carpet - YouTube
『ロックの殿堂入り』を果たしたEminem(エミネム)のパフォーマンスでは、Dr. Dre(ドクター・ドレー)はもちろん、Aerosmith(エアロスミス)のSteven Tyler(スティーヴン・タイラー)、そしてEd Sheeran(エド・シーラン)が参加。ヒップホップの黄金時代の100人以上のアーティストのリストをAからZまで取り上げ、「今夜ここにいることが今、どれほど光栄なことか、そして私が愛する音楽、そして基本的に私の命を救ってくれた音楽を演奏できることは、何という特権であるかを理解しています。」とコメントしました。
Pat Benatar(パット・ベネター)は夫でギタリストのNeil Geraldo(ニール・ジラルド)と共にステージに立ち、力強いパフォーマンスを披露。候補を辞退しながらもロックの殿堂入りが決まったDolly Parton(ドリー・パートン)は「私は今、ロックスターになっていると思います」と宣言。「彼らが私をロックの殿堂入りさせると言ったとき、私はそれに値するほどのことをしたとは本当に思っていませんでした。その時はわかりませんでした。しかし、これは私にとって非常に特別な夜です。」とコメントしました。P!nk(ピンク)とBrandi Carlile(ブランディ・カーライル)がトリビュートとして1971年の曲「Coat of Many Colors」を披露しました。
Carly Simon(カーリー・サイモン)は先月、姉のジョアンナ・サイモン、ルーシー・サイモンが立て続けに亡くなったことで出席しませんでした。代わりに登場したのがSara Bareilles(サラ・バレリス)とOlivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ)。サラ・バレリスは1977年のヒット曲「Nobody Does It Better」、オリヴィア・ロドリゴは1972年のヒット曲「You're So Vain」を披露しました。
Duran Duran(デュラン・デュラン)はギタリストであるアンディ・テイラーがステージ4の転移性前立腺癌と診断され、バンドは進行中の治療のためにテイラーが欠場しなければならなかったことを明らかにしました。Eurythmics(ユーリズミックス)は「Woul I Lie to You?」、「Missionary Man」、「Sweet Dreams (Are Made of This)」などのヒット曲を披露。デュオとしてのパフォーマンスが久しぶりであったこともあり会場は高い歓声に包まれました。
Lionel Richie(ライオネル・リッチー)は1983年のヒット曲「Can't Slow Down」からの「Hello」を披露した後、Dave Grohl(デイヴ・クロール)が登場し、The Commodores(コモドアーズ)時代の名曲「Easy」に予期せぬゲスト出演を果たしました。
Lionel Richie - Dave Grohl - Easy Like Sunday Morning - Rock N' Roll Hall of Fame 2022 - YouTube
2022年にロックの殿堂入りを果たしたアーティストは、ヒップホップ、カントリー ミュージック、R&B、ニュー ウェーブ、ソフト・ロックを代表するアクトで、ホールの歴史の中でより多様なもののひとつとなりました。
・【2022年最新】ロックの殿堂とは?今さら聞けないロックの殿堂の歴史と歴代受賞者をご紹介
■参考情報
・Eminem Electrifies, Olivia Rodrigo Covers Carly Simon, Antisemitism Has No Place, and More Rock and Roll Hall of Fame Best Moments
・‘There is no cure’: Duran Duran’s Andy Taylor reveals he has stage 4 cancer
・Rock Hall 2022: Watch Eurythmics Perform “Sweet Dreams (Are Made of This)”
・Dave Grohl Makes Surprise Rock Hall Appearance With Lionel Richie