UKロック史において、2010年代は「不作の時代」なんて言われる事が多いです。
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その理由をざっくりまとめると「過去の年代が凄すぎたから」に尽きます。
・90年代末→内省的で芸術的なロックの流行
・00年代前半→ロックンロールリバイバルと呼ばれるムーブメント
この流れを考えると、どうしても2010年代は「パンチ力に欠ける」と思われていたのです。
しかし、私は声を大にして言いたい。
2010年代のUKロック界も激熱だったんだぞと
ということで本コラムでは、私が選んだ2010年代を代表するUKロックバンド・アーティストを紹介します。
2010年代のUKロックを盛り上げたバンド3選
THE 1975
2013年にデビューアルバムをリリースし、類まれなるポップ性で世間を圧巻したバンド『THE 1975』
マンチェスター出身の彼らは、80年代を彷彿とさせるオールドポップと現代のロックサウンドを見事に融合させました。
・Girls
UKロックは上品でありかつ大衆性もあってこそ。
オアシスやブラーが良い例です。
そんな“古き良きUKロックの復活”を新しいスタイルで表現してくれたのが彼らなのです。
デビューしてすぐに「若者のカリスマ」となった彼らは、批評家やベテランリスナーから批判をされがちでした。
しかし、2018年にリリースしたアルバム『A Brief Inquiry into Online Relationships』で進化を果たします。
・Sincerity Is Scary
The 1975 - Sincerity Is Scary - YouTube
本作でメディアから高い評価を受け、その地位を盤石なものにしました。
間違いなく2010年代のUKシーンを引っ張った主役と言える存在でしょう。
WOLF ALICE(ウルフ・アリス)
2010年にロンドンで結成され、2015年にデビューアルバムをリリースした『ウルフ・アリス』
インディーズレコードレーベルDirty Hitと契約して以降すぐに人気を博し、グラミー賞ノミネートもされた経験を持つ実力派バンドです。
・Bros
大抵、どんなバンドでも「そのバンドにしかない特徴」があります。
しかしウルフ・アリスは、良い意味で特徴を掴み切れません。
時には繊細で美しく、そして時にはエモーショナルでハードに。
そう、曲によって180度違う姿を見せることが出来るバンドなのです。
本バンドのフロントマンを務めるエリー・ロウゼルが放つ“圧倒的色気とカリスマ”を見たら、どんな人だって虜になってしまうでしょう。
まさに「UKロック界のエリート」とも言える彼女らは、世界の音楽界を変える存在かもしれません。
・Smile
FUR(ファー)
一曲だけでのし上がった若手のホープバンド『ファー』を最後に紹介します。
彼らは、2010年代の音楽シーンらしいブレイクの仕方をしました。
ズバリ、それはサブスクです。
彼らの代表曲である「If You Know That I'm Lonely」は、正式デビュー前にも関わらず数々のサブスクで多くの視聴者を獲得し、YouTubeの再生回数もうなぎ上りでした。
・If You Know That I'm Lonely
FUR - If You Know That I'm Lonely - YouTube
デビュー曲で既に「完成されすぎている感」を出してしまった彼らですが、一発屋にならずに済みそうです。
というのも、2021年にリリースされたデビューアルバムは概ね高評価で埋め尽くされており、花道の幕開けを感じさせる内容となっていました。
・Anybody Else But Me
FUR - Anybody Else But Me - YouTube
彼らに2020年代のUKロックを引っ張って行ってほしいものです。
まとめ
2010年代を盛り上げたUKロックバンドを3組紹介してまいりました。
どのバンドも個性豊かかつ、絶対的なポップ性を持ったアーティストです。
必ずやあなたの琴線に触れるはず!ぜひとも聞いてみてくださいね。