イギリス国内にてオアシス、ブラーなど様々なロックスターたちが誕生した1990年代。
今ほど音楽の流通も捗っていなかった時代にも関わらず、90年代に登場したロックバンドは世界中のリスナーを虜にしました。
キャッチ―な曲から少し陰鬱気味なものまで、ロックというジャンルで一括りにするには勿体ないほど多様性に溢れた活気あふれる時代だったのです。
本記事ではUKロックを盛り上げたおすすめのアーティストを一挙にご紹介します。
是非ともロックの発展に大きく貢献した90年代UKロックワールドをご堪能ください!
必聴!1990年代UKロックを盛り上げたバンド5選
The La's(ラーズ)
・There She Goes
The La's - There She Goes - YouTube
たった1枚のアルバムしかリリースしていない幻のバンドがラーズです。
80年代後半から活動し、次世代のロックシーンを引っ張る存在として期待されていましたが、レーベルとの衝突が主な原因で1990年にアルバムをリリースしたのち解散してしまいました。
たった1枚のアルバムしかリリースしていないにも関わらず後世にまで評価される理由、それは単純に楽曲が素晴らしいからに他なりません。
・否が応にも琴線に触れるメロディーセンス
・ボーカルのリーが繰り出す美しいファルセットとしゃがれ声の使い分け
そう、評価が高い理由しかないのです。
彼らが活動を継続する未来を見てみたかったと思わざるを得ません。
しかし逆に言えばアルバム1枚でもリリースしてくれて本当に良かった!
90年代のUKロックを知りたいならまずは聴くべきバンドと自信を持って言えます。
Oasis(オアシス)
・Whatever
兄弟喧嘩エピソードでも有名なオアシス
94年にデビューした途端、イギリス国内では「ビートルズの再来」と呼ばれ一気に国民的バンドへとのし上がりました。
UKロックの歴史を語る上で彼らを外すことは不可能です。
最大の特徴はドストレートにメロディーが良く誰でも「オアシスっていいな」と思えることでしょう。
解散してしまいましたが、天性の楽曲はこれからも多くのリスナーの心を掴むはずです。
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・【デビューから解散まで】オアシスの兄弟喧嘩の歴史を振り返る
Blur(ブラー)
・Beetlebum
オアシスと同時期に活躍し、ライバルとも呼ばれたのがブラーです。
労働階級出身のオアシスに対して中産階級出身のブラーという対立構造も世間を盛り上がらせた要因でもあります。
ギターロックサウンドを芯にしながらもキャッチ―さを決して忘れない楽曲は、まさにブリットポップの代表格!
ボーカルを務めるデーモンの繊細で美しい歌声もあって、ミニマムかつ綺麗なロック楽曲が多いです。
Ride(ライド)
・Like A Daydream
Ride - Like A Daydream - YouTube
90年代はポップ寄りなロックが流行した一方で、真反対ともいえる浮遊感漂う暗めの楽曲も流行しました。
いわゆる「シューゲイザー」と呼ばれるジャンルですが、その代表格なのが『ライド』です。
曲を聴いている間リスナーはまるで夢の中にいるような感覚になります。
どこか現実離れしていて、それでいて終わるのが物凄く寂しいと感じるのです。
轟音なギターと美しいメロディー。
一見矛盾しているかのように思える要素が見事にマッチしているのは彼らにしかないセンスによるものでしょう。
Slowdive(スロウダイブ)
・Alison
シューゲイザーのパイオニア的バンドとも言われるスロウダイブ
叙情的で美しい旋律をバンドサウンドで奏でてくれます。
2014年にはフジロックで日本にも来日し圧巻のパフォーマンスを披露してくれました。
曲調は決して明るいとは言えません。
少し悪い言いかたかもですが、根暗な人ほど魅了されるような雰囲気です。
誰にだってネガティブになってしまい、誰かに寄り添ってほしい瞬間はあるはず。
そんな時スロウダイブの曲は優しく心を包んでくれるでしょう。
まとめ
ロックの過度期ともいえる1990年代ですが、UK内では数えきれないほどの名作・バンドが誕生しました。
正直この記事では紹介しきれていないです。
是非とも90年代特有の空気感を感じながら、今回挙げたアーティストたちの楽曲を聞いてみてください!