星の数ほどある洋楽アーティストの楽曲の中でも、まだまだ知られていない“エモい曲”というものが多数存在します。
今回紹介するエモい洋楽はLittle Dragon(リトル・ドラゴン)の『Twice(トゥワイス)』。
このシリーズでは、そんなエモい洋楽を一曲ずつ紹介していこうと思います。
もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください。
各方面で引っ張りだこ!海外では知らない人はいない?Little Dragon(リトル・ドラゴン)の『Twice(トゥワイス)』
Little Dragon - Twice - YouTube
Little Dragon(リトル・ドラゴン)は日系のルーツを持つ独特な雰囲気のあるボーカリスト、ユキミ・ナガノをフロントマンとし、キーボードのホーカン・ヴィレーンストランド、ベースのフレドリック・ヴァリン、そしてドラムやパーカッションを担当するエリック・ボダンの4人から構成されるスウェーデンのバンド。
彼らの音楽性はかなり幅広く、トリップ・ホップ、シンセ・ポップ、ネオ・ソウル、ドリーム・ポップ、エレクトロニカ 、オルタナティブ、ニューウェーブなどと様々な評され方をしています。
ユキミ・ナガノは高校1年生時に先輩のフレドリック・ウォリン、エリック・ボーディンと知り合いになり3人で放課後に集まって、デ・ラ・ソウル、ア・トライブ・コールド・クエスト、アリス・コルトレーンのレコードをジャムして演奏したところからこの音楽性が作られたようです。
『Twice(トゥワイス)』のここがエモい。
Little Dragon - Twice (Live on KEXP) - YouTube
そんな彼らのエレジーの一つがこの『Twice(トゥワイス)』という楽曲なのですが、この曲のエモさはずばり、
“シンプルなグランドピアノのリフと、たびたび入ってくるこもったシンセの対旋律”にあると思います。
一見ただの悲しい曲になりがちな楽器編成ですが、このシンセの音がLittle Dragonらしさを強調していて、まさに細部に神が宿ってます。
そのおかげで、2007年つまり10年以上前にリリースされた曲なのですが今聴いても新しさを感じるバランス感があります。
MVも影絵でキャラクターに動きをつけ表現しているのですが、テクノロジーを使わなくてもここまで情緒を直接的に揺さぶる演出ができるというのは、現代の私たちが忘れている大切なことを思い出させてくれます。
彼らは今も最前線で活躍するトップアーティストなので興味があればぜひ掘ってみてください。