70年代は「ヘビーロック不毛の地」と言われた北欧。ですが、ヨーロッパが有名になる以前には世界的なバンドは存在しなかったもののUKロックとは異なる魅力を持つバンドは多く活動しており、人気を集めていました。今回の記事では70年代に発売したアルバムの中でも私がおすすめしたいアルバムを5つ紹介していきます。
【洋楽】唸れギター!70年代おすすめ北欧メタル5選
1・Being(Wig Wam)
Wig Wam - "Never Say Die" - YouTube
Wigwam(ウィグワム)はフィンランド発のプログレッシブロックバンド。クリーンなボーカルと硬派なギターリフ、UKロックの影響が強いバンドのようでありながらフルートやアコースティックギターの入るケルト音楽風の楽曲やロックなオルガンが入るスクールロック風の楽曲などバリエーション豊かな楽曲が楽しめるアルバムとなっています。
2・6:eNOVEMBER(Novenber)
November - Tillbaks Till Stockholm - YouTube
November(ノベンバー)はスウェーデン発のロックバンド。スウェーデンで初めてのハードロックバンドと呼ばれた重厚なギターリフや挑発的なギターソロが特徴的。UKロックを踏襲したアシッドなギターサウンドとガレージバンドのような気だるさ、北欧感のある歌い方とUKロックと北欧ロックの中間のような空気感が楽しめるアルバムです。
3・Råg I Ryggen(Råg I Ryggen)
Råg i Ryggen Kungsträdgården - YouTube
Råg I Ryggen(ライ・イ・リッゲン)はスウェーデン発のロックバンド。サイケデリックなオルガンと挑発的なギターソロが特徴的。ノイズの混ざったグランジのようなサウンドのアルバムかと思いきやケルト音楽風のメロディラインの楽曲を混ぜてくる遊び心のあるアルバムとなっています。1曲の中でもバラードやオルガンのソロパートなど展開の多いテクニカルな音楽性は評判が高く、バンド名と同名のこのアルバムも大きく評価されました。
4・Høst(På Sterke Vinger)
Høst - På Sterke Vinger - YouTube
Høst(ホスト)はノルウェー発のロックバンド。UKロック感の強いギターリフとオルガンで北欧感のある空気感を演出する技巧派のバンドです。楽曲によって歌い方をUKロック系や北欧ロック風を巧みに使い分けるボーカルや情熱的なギターソロなど40年以上前に発売されたとは思えない完成度の高いアルバムとなっています。
5・HARVEST TIME(ELONKORJUU)
Elonkorjuu: The Ocean Song - YouTube
ELONKORJUU(エロンコルジュ)はデンマーク発のロックバンド。サックスとカッティングリフ、エレクトリックピアノの長めのソロパートなどが入るパンクやジャズの要素も強いサウンドが特徴的。フルートが入るケルト音楽風のメロディライン楽曲もあり、1枚のアルバムの中でさまざまな顔を見せるバンドとなっています。
まとめ
70年代に発売したおすすめのアルバムを紹介させていただきました。フレーズや音作りなど最近に発売されるアルバムにはない魅力があり、世代ではない方でも大いに楽しめる音楽性のバンドが多い年代だと私は感じています。この機会に70年代の北欧メタルを聴いてみてはいかがでしょうか。
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