【洋楽】ヘヴィメタルの極北!おすすめペイガンメタルバンド3選

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洋楽コラム

フォークメタルをより土着信仰に寄せた自然が育んだジャンルのペイガンメタル。ペイガニズムの持つ反キリストや反グローバリズムなどの思想によって生まれたレジスタンス的な反骨精神は音楽性に現れ、デスボイスなどを使用する激しい曲調の楽曲が多くなっています。今回の記事では、そんなペイガンメタルの中でも私がおすすめしたいバンドを3つ紹介していきます。

【洋楽】ヘヴィメタルの極北!おすすめペイガンメタルバンド3選

1・TYR

TÝR – Ragnars Kvæði – YouTube

TÝR(ティア)はデンマーク出身のバンド。パワーメタルがベースとなる激しいギターソロや男らしいボーカルと、北欧神話やヴァイキング神話を題材とした勇壮な歌詞が特徴的。似た方向性のバンドにハンマーフォールやハイデヴォルクなどがいますが、こちらはUKメタルに近いキャッチーさと聴きやすさがある印象。ティアには「メタルの壁を壊したい」という信条があり、それを裏付けるペイガニズムとヘヴィメタルの融合させた音楽性と同時に複数の音楽的な要素を持つバンドとなっています。ケルト音楽感のあるフレーズやパワーメタルらしい疾走感などペイガニズムへのアンチテーゼともいえる多様性があり、地元のフェロー諸島では「フェロー諸島でもっとも売れたバンドの1つ」とも言われ、ヨーロッパを中心にツアーに参加する人気のバンドとなっています。

2・ARKONA

ARKONA – Liki Bessmertnykh Bogov – YouTube

ARKONA(アルコナ)はロシア出身のバンド。ロシアの民間伝承から強い影響を受けたというロシア民謡感の強いメロディとロシアの自然の厳しさを表したようなデスボイスが特徴的。ティンホイッスルやアコーディオンなどケルト音楽の楽器が多く使われ、曲調はフォーク感が強い民族音楽寄り音楽性となっており、フォークファンからも支持されています。ネオペイガニズムのイベントで出会ったボーカルとドラムの2人が始めたバンドであり、思想が裏付ける力強いフォーク感のあるバンドとなっています。

3・Primordial

Primordial – To Hell or the Hangman – YouTube

Primordial(プライモーディアル)はアイルランド出身のバンド。アイルランド音楽のメロディと邪悪なメタルギターとグロウルが融合した「悪魔のケルト音楽」のような音楽性が特徴的。牧歌的な印象のメロディの中歌われる重厚なデスボイスが謎の親和性を感じさせる音楽性となっています。マンドリンやティンホイッスルなどのアイルランド音楽で使用される楽器も多く登場するプライモーディアルの音楽性はブラックメタルとケルト音楽という方向性が全く異なる音楽性の融合させて全く新しいジャンルの音楽を生み出し、ヨーロッパを中心に多くの国でツアーに参加するバンドとなっています。

まとめ

おすすめのペイガンメタルバンドを紹介させていただきました。ペイガニズムは反キリスト的な要素もあり、デスメタルとの相性も良いのでデスボイスを使用するバンドが多くなっています。ですが、あえてペイガニズムを否定する要素を取り入れて新しいペイガンメタルを作る動きもここ数年見られ、反骨精神がぶつかり合って新しい音楽が生まれる魅力的なジャンルとなっています。この機会にペイガンメタルを聴いてみてはいかがでしょうか。

WRITER

神田川響

ライターの神田川です。バリ島まで本場のケチャを観に行きたい。

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