ロサンゼルス出身の4人組パンクロックバンド、The Linda Lindas(ザ・リンダ・リンダズ)がデビューアルバム『Growing Up(グローイング・アップ)』を4月8日にリリースを発表し、同名リード曲「Growing Up」のミュージック・ビデオも公開しました。
The Linda Lindas - "Growing Up" - YouTube
ザ・リンダ・リンダズのプロフィール
ザ・リンダ・リンダズは4人ともアジア系、ラテン系、またはアジアとラテン系のハーフで、現時点での最年長は17歳、ギター、ボーカルのBela Salazar(ベラ・サラザール)。
ベラは他のメンバー3人と友人関係にあり、同じくギターでボーカルのLucia de la Garza(ルシア・デラガーザ)とドラムでボーカル、最年少11歳のMila de la Garza(ミラ・デラガーザ)が姉妹、ベースでボーカルのEloise Wong(エロイーズ・ウォン)は姉妹のいとこにあたります。
音楽プロデューサーとして知られるCarlos de la Garza(カルロス・デラガーザ)は姉妹の父親で、Paramore(パラモア)、Hayley Williams(ヘイリー・ウィリアムス)のアルバムやBad Religion(バッド・レリジョン)のアルバムなどでプロデューサーとして活躍しています。
バンド名は2005年に公開された日本の映画「リンダ リンダ リンダ」にちなんでつけられ、2018年1月に行われた女性アーティストを取り上げる音楽フェス「Girlschool LA」のイネクスピアリアンス・キッズ(経験の浅い子供たち)という枠でピックアップバンドとして出演するために結成されました。
エロイーズの父親、Martin Wong(マーティン・ウォン)が主催するチャリティー「Save Music in Chinatown」では多くのバンドと演奏し、2020年にはNetflixの短編ドキュメンタリー映画「クラウディア・キシ倶楽部」へオリジナル曲「Claudia Kishi」を提供しました。
The Linda Lindas - Claudia Kishi - YouTube
そして2021年に入り活動が一気に加速。5月にロサンゼルス公立図書館が行った「TEENtastic Tuesdays」というイベントで「Racist、SexistBoy」を演奏するバンドのビデオを投稿しました。
The Linda Lindas - "Racist, Sexist Boy" (Live at LA Public Library) - YouTube
この曲は、ミラがCOVID-19パンデミックの前に同級生が人種差別的なコメントをしたときに経験したことについて書かれた曲で、SNSでは多くの賞賛を獲得し一気に知名度が上がります。当時新型コロナ禍でのアジア系への人種差別が特にひどく話題となっていました。
その後すぐにエピタフ・レコードと契約し、翌月にはテレビデビューを果たしました。
The Linda Lindas Talk About “Racist, Sexist Boy” & Perform Live! - YouTube
結成4年目でデビューアルバムをリリース!
リード曲となった「Growing Up」はエロイーズが書いた曲で、カルロス・デラガーザがプロデュースを担当。ミュージック・ビデオはファッションデザイナーのHumberto Leon(ウンベルト・レオン)が監督を務めています。
カルロスの強力なバックアップを受けながらもメンバーそれぞれの経験が曲に注がれ注目度も高まる今このタイミングで発表されたデビューアルバムのリリース。先週James Corden(ジェームス・コーデン)がホストを務めるテレビ番組「レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」に出演し、「Growing Up」を披露しました。
4月8日にリリースされる『Growing Up』。アルバムも、ザ・リンダ・リンダズの今後の活躍にも目が離せません。