モーガン・ウォーレンがアメリカで人気を集め続ける4つの理由とは?

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洋楽コラム

Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン)の快進撃が止まりません。

最新アルバム『One Thing at a Time』が全米ビルボードのアルバムチャート、ビルボード200で初登場1位をマーク。合わせてビルボードホット100ではトップ10に5曲を送り込み、シングル「Last Night」は初の1位を獲得しています。

YouTubeMorgan Wallen - Last Night (One Record At A Time Sessions) - YouTube

日本ではモーガン・ウォーレンはまだまだ知られていない存在ですが、アメリカのカントリーミュージックシーンで、若い世代から人気を集めているアーティストです。

特に2021年にリリースされたスタジオ・アルバム『Dangerous: The Double Album』はビルボード200で10週連続1位を獲得し、さらに100週以上にわたってトップ10をキープし続け、リリースから2年が経過した現在もトップ10入りを果たしています。

なぜここまで人気なのか。今回はモーガン・ウォーレンがアメリカで人気を集め続ける4つの理由として考察してみたいと思います。

モーガン・ウォーレンがアメリカで人気を集め続ける4つの理由とは?

① カントリーミュージックの伝統を継承したサウンド

モーガン・ウォーレンは、伝統的なカントリー・ミュージックのサウンドを持っており、歌唱力が高く、歌詞に感情がこもっていると評価されています。彼の音楽は、現代的な要素を取り入れたものではありますが、同時に古典的なカントリー・ミュージックのサウンドを維持していることが、多くのファンに支持されている理由のひとつかもしれません。

テネシー州スニードビル出身のモーガン・ウォーレンは幼少期からカントリーを聴いていたわけではなく、Breaking Benjamin(ブレイキング・ベンジャミン)やNickelback(ニッケルバック)などのバンドや、Lil Wayne(リル・ウェイン)などのラッパーの曲を好んで聴いていたそう。

ギターを学び始めたのは高校を卒業してからで、特にKeith Whitley(キース・ホイットリー)やEric Church(エリック・チャーチ)などのアーティストを愛するようになり、影響を受けているようです。

② 感情的な歌詞

モーガン・ウォーレンの曲には、愛や別れなどの普遍的なテーマが含まれており、彼の歌詞には強い感情がこもっています。特に、彼の2019年のヒット曲「Whiskey Glasses」は、破れた心を持つ人々に支持され、カントリー・ミュージックのチャートで数週間にわたって首位を獲得しました。

YouTubeMorgan Wallen - Whiskey Glasses (Live) - YouTube

Don't wanna think about her, or wear a ring without her
Don't wanna hit the karaoke bar, can't sing without her
So make them drinks strong, cause brother she's gone
And if I'm ever gonna move on

彼女のことを考えたくない、彼女なしで指輪をつけたくない
カラオケバーに行っても彼女なしで歌えない
だからドリンクを強めに作ってくれ、彼女はいなくなった
もう一歩前に進むなら

③ SNSを活用したプロモーション効果

モーガン・ウォーレンは、SNSを上手に活用し、ファンとのコミュニケーションを積極的に行っています。彼のインスタグラムやツイッターのフォロワー数は、他のカントリー・アーティストよりも多く、彼の音楽が若い世代から支持されていることを示しています。

若い世代から支持を得たことで、レコードやCD、カセットなどの現物販売に加えてデジタルセールスやストリーミングでも人気を獲得したことが大きいようです。

④ レーベルのプロモーション効果

『Dangerous: The Double Album』はビッグ・ラウドと、ビッグ・ラウドとアーティストのプロモーション契約を結んでいる巨大なユニバーサル・ミュージック・グループの一部門であるリパブリック・レコードからリリースされました。リパブリック レコードは、ストリーミング時代にアルバムを成功させるための賢明な戦略を追求し、今作における最大の特徴として2枚組30曲入りという長尺を選択。これは近年見られるヒップホップ・アーティストのアルバムと同じ戦略です。楽曲数を多くすることでアルバムそのもののストリーミング数につながり、ビルボードなどのチャートアクションにも有効として、多くのヒップホップ・アーティストが取り入れている戦略のひとつです。

楽曲数が多いだけではあきられやすいものですが、楽曲の幅広い文化的魅力によってボリュームのある内容となり、結果的にこれらのレーベルによるプロモーション戦略も大ヒット、ロングヒットにつながるひっかけのひとつになったと言えるのかもしれません。

『One Thing at a Time』も大ヒットとなるか

『Dangerous: The Double Album』はRIAA(アメリカレコード協会)で400万枚の売上に相当する4×プラチナを獲得しており、2021年の年間1位、2022年の年間3位を記録しています。

最新アルバム『One Thing at a Time』は発売から1週間のユニット数(純粋なセールスとストリーミング数を数値化した合算)が50万を超えており、近年ではTaylor Swift『Midnights』やAdele『30』に続く数値を獲得しています。前作アルバムの実績からも今の時点で今年のアメリカでの代表作となるかもしれません。

■『One Thing at a Time』トラックリスト
1. Born with a Beer in My Hand
2. Last Night
3. Everything I Love
4. Man Made a Bar (ft. Eric Church)
5. Devil Don't Know
6. One Thing at a Time
7. '98 Braves
8. Ain't That Some
9. I Wrote the Book
10. Tennessee Numbers
11. Hope That's True
12. Whiskey Friends
13. Sunrise
14. Keith Whitley
15. In the Bible (ft. Hardy)
16. You Proof
17. Thought You Should Know
18. F150-50
19. Neon Star (Country Boy Lullaby)
20. I Deserve a Drink
21. Wine into Water
22. Me + All Your Reasons
23. Tennessee Fan
24. Money on Me
25. Thinkin' Bout Me
26. Single Than She Was
27. Days That End in Why
28. Last Drive Down Main
29. Me to Me
30. Don't Think Jesus
31. 180 (Lifestyle)
32. Had It
33. Cowgirls (ft. Ernest)
34. Good Girl Gone Missin'
35. Outlook
36. Dying Man

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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