Kate Bush(ケイト・ブッシュ)はアルバム売上ランキングトップ10とおすすめ全アルバムをご紹介。
ケイト・ブッシュはこれまでに10枚のスタジオ・アルバム、ライヴ・アルバムとコンピレーション・アルバムをそれぞれ2枚リリースしていますが、スタジオ・アルバムは2011年を最後にリリースされておらず、自身のレーベル「Fish People」を設立してから2枚のアルバムしかリリースしていません。
後期の作品では洋楽アーティストではめずらしく自身でプロデュースを行っており、他のプロデューサーをあまり起用しないことでも知られています。
今回はケイト・ブッシュのアルバムがどのようにすごいのか、これまでにリリースしたアルバムの中から売上トップ10と、全アルバムについてまとめていきたいと思います。
Kate Bush(ケイト・ブッシュ)
Kate Bush(ケイト・ブッシュ)は、ロンドン、ベクスリーヒース出身のシンガー、ソングライター、ピアニスト、レコードプロデューサー。
デビューシングル「嵐が丘」が全英チャートで4週連続1位を獲得し、自作曲で英国ナンバーワンを達成した最初の女性アーティストになりました。2002年には英国音楽への卓越した貢献に対してアイヴァーノヴェロ賞を受賞しています。
CHECK!!
・Kate Bush(ケイト・ブッシュ)のプロフィール・バイオグラフィーまとめ
・Kate Bush(ケイト・ブッシュ)の人気曲ランキングTOP20・おすすめ曲8選まとめ
Kate Bush(ケイト・ブッシュ)のアルバム売上ランキングトップ10
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The Dreaming
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング10位は、1982年9月13日リリースの4thアルバム「The Dreaming(ドリーミング)」。
2年間にわたって録音されたこのアルバムは、作詞・作曲・プロデュースすべてをケイトひとりで制作したものであり、彼女の最も非商業的で実験的なリリースとして特徴付けられることがよくあります。 -
50 Words for Snow
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング9位は、2011年11月21日リリースの10thアルバム「50 Words for Snow(雪のための50の言葉)」。
2022年現在最後のスタジオ・アルバムとなっており、10分を超える曲が2曲も収録されており、「雪が降る背景に設定された」7曲で構成されていながらトータル時間は65分超えとなっています。 -
Lionheart
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング8位は、1978年11月13日リリースの2ndアルバム「Lionheart(ライオンハート)」。
デビューアルバムが成功したこともあり、所属レーベルのEMIがすぐに次の作品を作るように要望したため、わずか9か月の期間でリリースされました。
ケイトはデビュー前より多くの楽曲を作っていたため、収録された曲の大部分はデビュー前の作曲でしたが、制作期間が短いことに不満を持っていたようです。 -
Aerial
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング7位は、2005年11月7日リリースの8thアルバム「Aerial(エアリアル)」。
「A Sea of Honey」と「A Sky of Honey」の2枚構成となっている初のコンセプト・アルバムとなっています。
ケイトが家族と息子のバーティを育てるために時間を費やしていたため、音楽業界からの12年間の不在の後にリリースされましたが、全英チャートでは3位を記録するなどヒットしました。 -
Never for Ever
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング6位は、1980年9月7日リリースの3rdアルバム「Never for Ever(魔物語)」。
1979年のツアーの後に制作され、それがより個人的なものだったので、これが彼女が満足した最初のアルバムであると感じたそうです。
全英チャートでは初の1位を獲得した作品でもあり、女性ソロアーティストが1位でチャートに入った最初のアルバムとなりました。 -
The Red Shoes
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング5位は、1993年11月1日リリースの7thアルバム「The Red Shoes(レッド・シューズ)」。
Michael Powell(マイケル・パウエル)とEmeric Pressburger(エメリック・プレスバーガー)による同じ名前の1948年の映画に触発されたアルバム。
彼女のお気に入りのギタリストであるAlan Murphy(アラン・マーフィー)と、アルバムのリリースの1年前に亡くなった母親のハンナを失ったことを含む一連の遺族に苦しんでいたブッシュにとって厄介な時期で、これらの出来事もアルバムに含まれています。 -
The Sensual World
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング4位は、1989年10月16日リリースの6thアルバム「The Sensual World(センシュアル・ワールド)」。
James Joyce(ジェイムズ・ジョイス)のモダニスト小説ユリシーズからタイトルトラックのインスピレーションを得ました。
他にもブルガリアのボーカルアンサンブル、Trio Bulgarkaによるバックボーカルをフィーチャーしたり、映画に使用された楽曲が収録されたりと比較的バラエティにとんだ作品となっています。
アメリカでは唯一RIAAでゴールド認定を受けるヒットとなりました。 -
The Kick Inside
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング3位は、1978年2月17日リリースのデビュー・アルバム「The Kick Inside(天使と小悪魔)」。
映画的および文学的な影響、後に彼女の作品の鍵と見なされる2つの特質がプログレッシブ・ロックのベテランたちによってプロデュースされ、全英チャートでは3位を記録。
1972年、13歳でデモテープを多くのレコード会社に持ち込み、EMIでのリリースが決定。1975年6月に録音されたデモのうちの2つがそのまま収録されました。 -
The Whole Story
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング2位は、1986年11月10日リリースのコンピレーション・アルバム「The Whole Story(ケイト・ブッシュ・ストーリー)」。
初のベスト盤となった今作は、シングル11枚とアルバムのために用意された「Experiment IV」の12曲が収録されました。
BPIでは4×プラチナ認定を獲得するヒットとなり、2022年に「神秘の丘」の人気が復活した後、再び全英チャート入りを果たしています。 -
Hounds of Love
Kate Bush
ケイト・ブッシュのアルバム売上ランキング1位は、1985年9月16日リリースの5thアルバム「Hounds of Love(愛のかたち)」。
自己プロデュース体制で制作された「The Dreaming」が期待していたほどの商業的成功を収められなかったため、EMIは外部プロデューサーの起用を要求するもケイトは拒否し、再び完全自己プロデュースで制作しました。
1983年夏にレコーディング作業が開始され、1983年11月に始まったセッション中にオリジナルの録音を取り、それらに基づいて構築。1年かかるプロセスでアルバムのオーバーダビングとミキシングを行いました。
リリース当時は全英チャートで1位を獲得していますが、2022年に「神秘の丘」の人気が復活した後、ビルボード200では最高位を更新し、カナダやデンマークでは初のチャート入りを果たしています。
Kate Bush(ケイト・ブッシュ)の全アルバム
Type | Title | US | UK | |
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Release | Point | JPN | ||
EP | 4 Sucessos | -- | -- | |
1978 | -- | -- | ||
1st | The Kick Inside | -- | 3 | |
1978/2/17 | 1,514,000 | 37 | ||
2nd | Lionheart | -- | 6 | |
1978/11/13 | 535,500 | 30 | ||
EP | On Stage | -- | 10 | |
1979/8/31 | -- | -- | ||
3rd | Never for Ever | -- | 1 | |
1980/9/7 | 656,910 | 40 | ||
EP | Kate Bush | -- | -- | |
1983/6/15 | -- | -- | ||
4th | The Dreaming | 157 | 3 | |
1982/9/13 | 118,850 | 36 | ||
Box | The Single File 1978~1983 | -- | -- | |
1984/1/23 | -- | -- | ||
5th | Hounds of Love | 12 | 1 | |
1985/9/16 | 1,980,800 | 36 | ||
Comp | The Whole Story | 76 | 1 | |
1986/11/10 | 1,727,500 | 38 | ||
6th | The Sensual World | 43 | 2 | |
1989/10/16 | 1,000,010 | 18 | ||
EP | Aspects of the Sensual World | -- | -- | |
1990 | -- | -- | ||
Box | This Woman's Work: Anthology 1978-1990 | -- | -- | |
1990/10/22 | -- | -- | ||
7th | The Red Shoes | 28 | 2 | |
1993/11/1 | 673,510 | 24 | ||
Live | Live at Hammersmith Odeon | -- | -- | |
1994/1/3 | -- | -- | ||
8th | Aerial | 48 | 3 | |
2005/11/7 | 651,311 | 53 | ||
EP | Hounds of Love (Record Store Day limited release) | -- | -- | |
2011/4/16 | -- | -- | ||
9th | Director's Cut | -- | 2 | |
2011/5/16 | 100,000 | 132 | ||
10th | 50 Words for Snow | 83 | 5 | |
2011/11/21 | 217,889 | 49 | ||
Live | Before the Dawn | 121 | 4 | |
2016/11/25 | 100,000 | -- | ||
Box | Remastered Part I | -- | 51 | |
2018/11/16 | -- | -- | ||
Box | Remastered Part II | -- | 81 | |
2018/11/30 | -- | -- | ||
Comp | The Other Sides | -- | 18 | |
2019/3/8 | -- | -- |
※Comp … コンピレーション・アルバム
※Live … ライヴ・アルバム
Box … ボックス・セット
PointはWikipediaに掲載されている出荷枚数、デジタル販売数、CD売上枚数、エアプレイなどの回数、ストリーミングを元に算出されたユニット数の各国の合計値をポイント化し、その合計を合算したものになります。不定期で更新していきます。
Kate Bush(ケイト・ブッシュ)のおすすめアルバム
初期の作品でのおすすめは「The Kick Inside」、80年代でおすすめできるのは「Hounds of Love」、2000年以降では「Aerial」がおすすめ。初心者の方が何を聴けばいいかを考えた場合おすすめしたいのはコンピレーション・アルバム「The Whole Story」から入るのも幅広く聴けるのでおすすめです。
まとめ
歌詞やサウンドにこだわった作品が多く、これがケイト・ブッシュの人気の秘訣のひとつと言えます。それらを時代毎に堪能できるのはおもしろいのですが、進化はしつつも軸がぶれていないようにも感じるのがまた魅力かもしれません。
以上、Kate Bush(ケイト・ブッシュ)のアルバム売上ランキングトップ10とおすすめ全アルバムまとめをお届けしました。