Tate McRae(テイト・マクレー)の人気曲ランキングTOP20とおすすめ曲8選をご紹介。
YouTubeでの再生回数や売上ランキングを基にスコア化したオリジナルの人気曲ランキングと、記事の最後にはテイト・マクレーのおすすめソングもご紹介しています。
テイト・マクレーのプロフィール

テイト・マクレーは、カナダ・カルガリー出身のシンガー、ソングライター、ダンサー。ダンス競技やテレビ番組で注目を集めた後、YouTubeでオリジナル曲を発表し、2017年の「One Day」で歌い手としても知られるようになりました。2019年にRCA Recordsと契約し、「you broke me first」で世界的にブレイク。2022年の『i used to think i could fly』、2023年の『THINK LATER』を経て、2025年の『So Close To What』では全米アルバムチャート1位を獲得しました。親密な歌声と高いダンス表現力を同時に楽しめるアーティストです。
3rdアルバム『So Close To What』のデラックス盤に収録されている「Siren Sounds」。
警報音が鳴っていても二人だけはその場を離れられない、そんな危うい関係を“サイレン”のイメージに重ねたダークなポップです。テイト・マクレー自身を含む3人で書かれ、Y2Kを中心としたプロダクションは、低く沈むビートと反復するフックで緊張感を作ります。通常盤ではボーナストラックという位置づけでしたが、後のデラックス版にも収録。大きなシングルとは違い、アルバムの奥まで聴いたファンから支持を広げ、ストリーミングでも存在感を残している1曲です。
3rdアルバム『So Close To What』に収録されている「2 Hands」。
言葉で約束するより、今ここで触れていてほしいという欲求を、R&Bの質感を残したエレクトロポップに乗せた1曲です。Amy Allen(エイミー・アレン)、Ryan Tedder(ライアン・テダー)らと制作し、テダーとLostboyがプロデュース。2024年11月にアルバムからの2ndシングルとして先行公開されました。レーシングを思わせる映像とダンスを組み合わせたMVも印象的で、歌と身体表現を一体化させるテイトの強みがよく分かります。
デビュー・アルバム『i used to think i could fly』に収録されている「Feel Like Shit」。
別れた後、何気ない瞬間に感情が戻ってきてしまう苦しさを、親密な歌い出しから大きく開くサビへ運ぶバラードです。Russell Chell(ラッセル・チェル)とJasper Harris(ジャスパー・ハリス)がプロデュースし、Victoria Zaro(ヴィクトリア・ザロ)らもソングライティングに参加。2021年11月にアルバムの先行シングルとして発表されました。ミュージック・ビデオではコンテンポラリーダンスを使い、言葉だけでなく身体の動きでも喪失感を表現しています。
コンピレーション・アルバム『The One Day LP』に収録されている「One Day」。
テイト・マクレーが14歳だった2017年、YouTubeへ公開したオリジナル曲から広がった初期の代表作です。ピアノを中心にした簡素なアレンジと、まだ届かない相手を思うまっすぐな歌声が特徴で、後の大規模なポップ作品とは違う距離の近さがあります。この曲の反響がシンガーとして知られる大きなきっかけとなり、後に初期作品をまとめた『The One Day LP』の中心曲にもなりました。現在のダンススターへ至る前の出発点を知るうえで外せません。
アルバム未収録の2021年コラボレーション・シングルとして発表された「You」。
Regard(リガード)、Troye Sivan(トロイ・シヴァン)、テイト・マクレーの3組が組み、別れた後も頭から離れない相手への執着を、80年代風の滑らかなダンスポップへ変えた作品です。3人が異なる個性の声を持つため、パートが移るたびに同じ感情の見え方が変わるのも魅力。アメリカでプラチナ、カナダでダブルプラチナを獲得するなど各国で認定を重ね、テイトの繊細なボーカルがクラブ寄りのプロダクションにも自然になじむことを示した国際的なコラボです。
3rdアルバム『So Close To What』に収録されている「Dear God」。
忘れたい相手からどうしても離れられない感覚を、祈るようなタイトルと大胆な言葉遣いで描いたミッドテンポのポップです。ライアン・テダー、Grant Boutin(グラント・ブタン)、Julia Michaels(ジュリア・マイケルズ)とテイト・マクレーが共同で書き、テダーとブタンがプロデュース。感情は切実なのにビートは軽やかで、アルバムの“強さ”と“弱さ”が同時に見える曲になっています。シングル中心に聴いてきた人が、3rdアルバムの内面へ入る入口としてもおすすめです。
デビューEP『all the things i never said』に収録されている「That Way」。
友達のはずなのに、その言葉だけでは説明できない距離感を、ピアノと余白の多いアレンジで描いた初期の人気曲です。Skyler Stonestreet(スカイラー・ストーンストリート)、Nick Monson(ニック・モンソン)とテイト・マクレーが書き、後にJeremy Zucker(ジェレミー・ザッカー)を迎えたデュエット版も発表。発売直後よりもTikTokで再発見されて伸びた“スリーパーヒット”で、アメリカではプラチナ認定も獲得しています。
3rdアルバム『So Close To What』のデラックス版に収録されている「Tit for Tat」。
やられたらやり返すというタイトル通り、恋愛の主導権を奪い返すような鋭い言葉と張りつめたビートが特徴です。ライアン・テダー、グラント・ブタン、ジュリア・マイケルズらと制作し、テイト・マクレー自身もプロデュースに参加。2025年秋に先行シングルとして登場すると、全米Billboard Hot 100で初登場3位を記録しました。『So Close To What』期の強気なダンスポップを、デラックス版でもう一段押し進めたような存在感があります。
Tiësto(ティエスト)の7thアルバム『Drive』に収録されている「10:35」。
夜10時35分、1日の緊張がほどけて大切な人と過ごす時間へ切り替わる感覚を、大きなビートと明るいフックで描いたダンストラックです。テイト・マクレーはティエスト、エイミー・アレン、ライアン・テダーらと共作。ドバイのAtlantis The Royalとの企画から生まれ、同地で撮影されたMVも楽曲の華やかな世界観を強めました。ソロ作品とは異なるEDMのリスナーへ声を届け、現在までストリーミングで長く聴かれている代表的な客演曲です。
デビューEP『all the things i never said』に収録されている「Stupid」。
良くない相手だと分かっていても何度も戻ってしまう、自分でも止められない感情を軽快なポップにした初期の重要曲です。ラッセル・チェルがプロデュースし、Bebe Rexha(ビービー・レクサ)の「I'm a Mess」を補間しているため、その楽曲の作者陣もクレジットされています。2019年末にシングルとして発表され、カナダのHot 100でテイト・マクレーにとって初のチャートインを記録。まだYouTube発の若いソングライターという印象が強かった時期に、親しみやすいフックと少し自嘲的な言葉を組み合わせ、RCA Recordsでのキャリアを本格化させた曲でもあります。現在のダンス中心の作品ほど派手ではありませんが、恋愛で同じ失敗を繰り返す自分を正直に書く姿勢は、後の「Exes」などにもつながるもの。昔からのテイトらしさを知るうえで外せません。
デビュー・アルバム『i used to think i could fly』に収録されている「She's All I Wanna Be」。
自分より魅力的に見える相手と比べてしまう嫉妬や不安を、ギターが走るアップテンポのポップへ変えた1曲です。Greg Kurstin(グレッグ・カースティン)と制作し、本人によれば完成までに29回ものミックスを試した末、最初のデモにあったギターの感触へ戻したことで形が決まりました。弱さをそのままバラードにせず、焦りごと前へ押し出すスピード感がこの曲の魅力。2022年のシングルとして世界各地で広がり、全英シングルチャートでは14位を記録しました。デビュー作の中でも、初期の告白的なソングライティングと後のダンス・ポップをつなぐ重要曲で、サビに入った瞬間の解放感と、MVで見せる身体表現の両方から当時のテイト・マクレーの勢いを感じられます。
2ndアルバム『THINK LATER』に収録されている「Exes」。
別れた恋人たちを振り返りながら、自分自身にも関係を長続きさせられないところがあると笑うように歌う、軽快で少し意地悪なダンス・ポップです。ライアン・テダー、Tyler Spry(タイラー・スプライ)とテイト・マクレーが制作し、アルバム制作の終盤に短時間で生まれた曲としても知られています。弾むシンセと歯切れのいいフレーズは「Greedy」に続く強気なキャラクターをさらに押し出し、古いロデオ施設を使ったMVではグループダンスの迫力も前面に出ました。カナダで9位、イギリスで12位、ビルボードホット100で34位まで上昇。失恋を重く抱え込む初期作品とは違い、欠点まで含めて自分を面白がるような態度が、テイトの新しいポップスター像を分かりやすく示しています。
2ndアルバム『THINK LATER』に収録されている「Run for the Hills」。
離れた方がいいと分かっているのに、強く惹かれる相手へまた戻ってしまう感覚を、滑るようなビートと息を含んだ歌声で描いたアルバム屈指の人気曲です。大きな音で押し切るのではなく、低く抑えたヴァースからフックへ向かって緊張が高まるため、恋愛の危うさがそのままリズムになったように聴こえます。シングル曲中心の『THINK LATER』の中でもストリーミングで長く支持され、米ビルボードホット100にもランクイン。アルバムのタイトルが示す“考える前に動いてしまう”衝動を、もっとも端的に感じさせる1曲のひとつです。ダンス映像では、繰り返される身体の動きが抜け出せない関係を視覚的にも表し、テイト・マクレーの歌とダンスが同じテーマを語る強みがよく出ています。
サウンドトラック・アルバム『F1 The Album』に収録されている「Just Keep Watching」。
映画『F1/エフワン』のために制作された、スピード感のあるビートと挑発的なフックが印象的なダンス・ポップです。エイミー・アレン、ライアン・テダー、タイラー・スプライとテイト・マクレーが共同で書き、映画のレース映像に負けない推進力を持たせながら、見る側へ“そのまま見ていて”と言い放つような自信を重ねています。2025年のサウンドトラックからシングルとして広がり、ビルボードホット100では33位を記録。通常のオリジナルアルバムとは別企画ながら、同時期の「Sports Car」とも相性がよく、車や速度のイメージを使ったテイトのクールな表現をもう一つ楽しめます。MVでも振付とカメラワークが細かく連動し、歌手とダンサーの両面を短い時間で見せる作品になっています。
Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン)の4thアルバム『I'm the Problem』に収録されている「What I Want」。
モーガン・ウォーレンの低くざらついた声と、テイト・マクレーの息を含んだ声を交互に置き、互いに割り切った関係を求めているようで感情がにじむ距離感を描いたデュエットです。カントリーを軸にするウォーレンの作品へ参加したことで、彼女の歌声がダンス・ポップ以外でも機能することを示しました。2025年5月、ビルボードホット100で初登場1位を獲得し、テイト・マクレーにとって初の全米首位シングルに。アルバム自体もビルボード200で1位となり、カントリーとポップの巨大なリスナー層が交わったこともヒットを後押ししました。派手な高音の競演ではなく、二人の声質の違いと会話のような受け渡しを楽しめるのが魅力で、客演曲の中でもキャリアを語るうえで特に大きな1曲です。
3rdアルバム『So Close To What』に収録されている「Revolving Door」。
別れよう、変わろうと思っても同じ相手や同じ自分へ戻ってしまう状態を“回転ドア”にたとえた、切れ味のあるポップです。ライアン・テダー、グラント・ブタン、ジュリア・マイケルズとテイト・マクレーが書き、テダーとブタンがプロデュース。本人は当初恋愛の曲として書き始めたものの、後から自分自身の決断や変化の難しさにもつながっていると気づいたと説明しています。扉のある空間で踊り続けるMVは、その循環を身体の動きで見せる仕掛け。全英シングルチャートで9位、ビルボードホット100で22位、ビルボードのホット・ダンス/ポップ・ソングス・チャートでは1位を記録しました。今回の集計では「What I Want」と同点でしたがSpotify累計で上回り5位。アルバムのテーマとテイトのダンス表現が最もきれいに重なる作品のひとつです。
3rdアルバム『So Close To What』に収録されている「It's OK I'm OK」。
元恋人の新しい相手へ“私はもう大丈夫、あなたが彼を持っていっていい”と距離を取るような態度を、硬質なビートと反復するフックで見せるダンス・ポップです。ライアン・テダー、ILYA(イリヤ)、Savan Kotecha(サヴァン・コテチャ)と制作し、2024年9月にアルバムへ先駆けて発表。Hannah Lux Davis(ハンナ・ラックス・デイヴィス)が監督、Sean Bankhead(ショーン・バンクヘッド)が振付を担当したMVでは、街中を堂々と歩きながら踊る姿が曲の“気にしていない”強さを視覚化しています。ビルボードホット100で20位に入り、当時新設されたホット・ダンス/ポップ・ソングス・チャートではテイト初の1位を獲得。失恋の痛みを正面から語った初期とは対照的に、感情をクールな身振りへ変える現在のスタイルを象徴しています。
3rdアルバム『So Close To What』に収録されている「Sports Car」。
スポーツカーをスピードや欲望の比喩として使い、ささやくようなフックと低く刻むビートで緊張感を持続させる1曲です。ライアン・テダー、グラント・ブタン、ジュリア・マイケルズと制作し、2025年1月にアルバムの先行シングルとして発表されました。声量を上げるよりも、言葉を耳元へ置くような歌い方と余白の多いプロダクションで引き込むのが特徴。複数のファッションや人物像を次々に見せるMVも、テイト・マクレーのビジュアル面の変化を強く印象づけました。全英シングルチャートでは3位、ビルボードホット100では16位を記録し、長くストリーミングでも支持。さらに2026年のJUNOアワードではシングル・オブ・ザ・イヤーを受賞し、『So Close To What』期を代表するヒットのひとつとして評価を固めています。
2ndEP『too young to be sad』に収録されている「You Broke Me First」。
自分を傷つけて去った相手が、後になって寂しさから戻ってきても簡単には受け入れない。その冷静な視線を、ミニマルな伴奏と息を含んだ歌声で伝えた世界的なブレイク曲です。Blake Harnage(ブレイク・ハーネージ)、ヴィクトリア・ザロとテイト・マクレーが書き、2020年に発表。大きく歌い上げず、感情を抑えることでかえって痛みを近く感じさせるスタイルがTikTokと相性よく広がり、同曲を使った投稿は100万本を超える規模になりました。ビルボードホット100では17位を記録し、世界各国でロングヒット。カナダでは2025年までに9×プラチナ認定を獲得しています。派手なダンス・ポップへ進む前のテイトを代表すると同時に、声の近さと率直な言葉だけでも世界へ届くことを証明したキャリアの転機です。
2ndアルバム『THINK LATER』に収録されている「Greedy」。
自分の価値を知り、簡単には手に入らない存在として相手を翻弄するような自信を、跳ねるビートと短く刻むフレーズへ落とし込んだ代表曲です。エイミー・アレン、ジャスパー・ハリス、ライアン・テダーとテイト・マクレーが制作。本人がそれまで見せてきた内省的な失恋ソングとは違う、遊び心と強さのある一面を前面に出しました。2023年9月のリリース前からSNSで一部を公開したことで期待が高まり、発売後はダンス映像と覚えやすいフックが一気に拡散。アイスホッケー場を舞台にしたMVでも、ショーン・バンクヘッドによる細かな振付を正確に音へ合わせ、長く続けてきたダンサーとしての実力をポップスター像の中心へ置きました。ビルボードホット100で3位、全英シングルチャートでも3位を記録し、カナダ、オーストリア、デンマーク、ノルウェーなど複数の国で首位を獲得。2024年のJUNOアワードではシングル・オブ・ザ・イヤーも受賞しています。今回のSpotify、Apple Music、YouTube、認定実績を使った総合集計でも1位となり、現在のテイトを最初に聴くなら外せない1曲です。
テイト・マクレーのおすすめ曲8選
ここからは、TOP20の外にも聴く範囲を広げたい人へ8曲を紹介します。テイト・マクレーは「Greedy」や「You Broke Me First」のような代表曲だけでも、失恋ソングからダンスポップまで大きく作風を変えてきたことが分かります。ただ、アルバムまで聴くと、シングルでは前面に出にくい繊細な歌い方や、現在のダンス中心のスタイルへつながる過渡期の曲も少なくありません。
まず新しい時期の「Housewife」、アルバム曲では「Guilty Conscience」「Slower」「R U OK」「Nobody's Girl」「Anything but Love」。さらに客演や初期の活動まで広げるなら「Boys Ain't Shit (Remix)」「Remembering」もおすすめです。ヒット曲とは少し違う角度から、テイト・マクレーの変化と幅を知ることができる8曲です。
4thアルバムに先駆けて発表された「Housewife」。
2026年10月に登場した新章のシングルで、愛や名声の中でも誰かの型には収まらず、自分の自由を選びたいという感覚を華やかなポップにしています。Pierre-Ange Carlotti(ピエール=アンジュ・カルロッティ)が南フランスで撮影したMVは、きらびやかな生活のイメージから少しずつ寂しさをのぞかせる構成。Sergio Reis(セルジオ・レイス)の振付も含め、強さだけで終わらない余韻があります。4thアルバムの方向を知る最初の1曲として押さえておきたい新曲です。
2ndアルバム『THINK LATER』に収録されている「Guilty Conscience」。
自分でも危ないと分かっている選択へ引かれてしまう感覚を、暗さのあるビートと滑らかなメロディーで描いたアルバム後半の1曲です。エイミー・アレン、イリヤ、サヴァン・コテチャとテイト・マクレーが共同で書き、シングルの派手さとは違う緊張感を残しています。タイトル通り罪悪感を抱きながらも気持ちを止められない、その矛盾が『THINK LATER』全体の衝動的なテーマにもよく似合います。「Greedy」「Exes」の先までアルバムを聴きたい人におすすめです。
2ndEP『too young to be sad』に収録されている「Slower」。
曖昧な態度の相手を待ち続けるのではなく、決められないなら自分は先へ進むという気持ちを、柔らかなポップにした曲です。テイト・マクレーは14〜15歳ごろに原型を書き、時間が経ってから歌詞の一部を書き直して声も録り直したと振り返っています。若い時の恋愛感情をそのまま保存するのではなく、17歳になった自分の視点を重ねて完成させたところが面白い作品。初期の繊細なボーカルと、芯のあるソングライティングをじっくり聴ける、成長の過程が分かる1曲です。
2ndEP『too young to be sad』に収録されている「R U OK」。
傷つけて去った相手が後から戻ろうとしてくる状況を、心配するようなタイトルとは反対に少し皮肉な目線で歌ったポップです。テイト・マクレー自身が「You Broke Me First」の続編のような曲として紹介しており、深い感情を扱う歌詞に明るいウクレレや軽やかなプロダクションを重ねた対比が特徴。重い失恋をそのまま沈んだ音にせず、少し距離を取って眺めるような表現が新鮮です。2曲を続けて聴くと、同じ関係の別の場面を見ているように楽しめます。
3rdアルバム『So Close To What』のデラックス版に収録されている「Nobody's Girl」。
2025年のデラックス版で追加された5曲のひとつで、軽快で華やかなサウンドの中に、誰かの所有物ではないという自立した感覚を置いたポップです。Sony Musicも“upbeat”で豊かな音像を持つ新曲として紹介。Thibaut Grevet(ティボー・グレヴェ)が監督し、フランスのダンス・コレクティブ(LA)HORDEが振付を担当したMVでは、テイト・マクレーのダンサーとしての存在感も前面に出ています。デラックス期の新しいビジュアルまで含めて楽しみたい曲です。
3rdアルバム『So Close To What』のデラックス版に収録されている「Anything but Love」。
デラックス版で加わった新曲の中でも、リリース時から“fan favorite”として紹介された1曲です。恋愛を求めているはずなのに、そこから逃げたくなるような複雑さを、軽快なビートと細かなフレーズで進めていきます。大きなシングルのように一度で答えを出すというより、アルバム本編で繰り返されてきた距離感や迷いを別角度から掘り下げるタイプの曲。『So Close To What』を気に入った人が、デラックス版まで聴く理由になる隠れたおすすめです。
SAYGRACE(セイグレイス)の2020年EP『Boys Ain't Shit』に収録されている「Boys Ain't Shit (feat. Tate McRae & Audrey Mika)」。
Audrey Mika(オードリー・ミカ)とテイト・マクレーを加え、元曲の“もう振り回されない”という態度を3人の声で受け渡すコラボレーションです。2020年4月に先行シングルとして発表され、その後EPにも収録。声質の違う3人が短いパートを切り替えるため、テイトの少し乾いたボーカルがソロ曲とは違う位置で際立ちます。世界的ブレイク直前の客演で、初期キャリアを掘り下げたい人にもおすすめです。
サウンドトラック・アルバム『TV ANIMATION 東京喰種トーキョーグール:re Original Soundtrack』に収録されている「Remembering」。
Yutaka Yamada(やまだ豊)が音楽を手がけたアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』の劇伴で、テイト・マクレーがボーカルを担当した2018年の楽曲です。Disc 1の7曲目に収録され、広がりのあるストリングスと静かな歌声が、普段のポップ作品とはかなり違う映画的な空気を作ります。公式AMVも公開されており、シンガーとして活動を広げ始めた初期の声を聴ける貴重な1曲。現在のダンス・ポップから入った人ほど、その振れ幅を楽しめます。
テイト・マクレーの魅力は、失恋や迷いをすぐそばで打ち明けるように歌える親密さと、アリーナ規模のステージを身体ひとつで支配できるダンス力が同居しているところにあります。初期の「One Day」や「You Broke Me First」では声と言葉の近さが中心でしたが、「Greedy」以降はリズム、振付、ファッション、映像まで含めて曲のキャラクターを作るポップスターへ大きく変化しました。
それでも作品の中心にあるのは、恋愛で同じ失敗を繰り返したり、自信があるように振る舞いながら迷ったりする、人間らしい感情です。強気な「Exes」や「It's OK I'm OK」と、抜け出せない関係を描く「Revolving Door」を同じアーティストが自然に歌えるのは、その両方を隠さず作品へ持ち込んでいるからでしょう。客演ではカントリーやEDM、アニメのサウンドトラックまで声をなじませ、ソロ作品とは違う表情も見せています。
ダンサーとしての精度、ソングライターとしての率直さ、そして大きなヒットを作れるポップ感覚。この3つを同時に更新し続けていることが、テイト・マクレーを現在のポップシーンで特別な存在にしている最大の理由ではないでしょうか。
以上、テイト・マクレーの人気曲ランキングTOP20・おすすめ曲8選まとめをお届けしました。
参考記事
・Tate McRae - YouTube
・Tate McRae - Apple Music
・Tate McRae | Spotify
・テイト・マクレー - Wikipedia
・Tate McRae - Wikipedia















