あなたは何曲知ってる?2024年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選!

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洋楽コラム

今やブレイクのきっかけはTikTokなしでは語れない海外の音楽事情。今年も洋楽アーティストの楽曲の中でもTikTokからブレイクする曲が多くありました。

そこで今回は2024年に海外のTikTokでブレイクした洋楽10選を紹介していきたいと思います。

2024年を振り返りながら、もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください!

あなたは何曲知ってる?2024年TikTokでブレイクした洋楽10選!

Benson Boone『Beautiful Things』

YouTubeBenson Boone - Beautiful Things - YouTube

今年最もTikTokバイラルのインパクトを見せつけた楽曲のうちのひとつとして挙げられるのが「Beautiful Things」。

TikTokだけでなくInstagramも駆使して1カ月以上かけてティーザーを投稿し1億回以上の再生回数を獲得。これはBenson Boone(ベンソン・ブーン)が既にTikTokスターであったことも功を奏した形に。

もともとアメリカの人気オーディション番組『アメリカンアイドル』に2021年に出演しており、ハリウッド行きのゴールデンチケットを獲得したが、番組が自分に「合わない」と感じて降板。その後メジャーデビューを果たしていました。

「Beautiful Things」はベンソン・ブーン最大のヒットとなり、米ビルボードのグローバル・チャート、グローバル200の2024年の年間1位を獲得しました。

Tommy Richman『Million Dollar Baby』

YouTubeTommy Richman - MILLION DOLLAR BABY - YouTube

アメリカのシンガーソングライター、Tommy Richman(トミー・リッチマン)は2016年頃からSoundCloudで楽曲をリリースするなど活動してきましたが、米チャートにランクインしたことはなく、商業的な歴史がほとんどありませんでした。

しかしこの曲のスぺニットをTikTokに投稿したところ徐々に注目を集めるようになり、満を持してリリースすると大ヒット。米ビルボードホット100で初登場2位を記録。アメリカ国外では、オーストラリア、ラトビア、ニュージーランドでチャート1位を獲得し、米ビルボードのTikTok Billboard Top 50チャートでは今年最多となる10週間連続首位を獲得しました。

近年は毎年起こる事ですが、何年もヒットに恵まれないアーティストでも何をきっかけにブレイクするかわからなくなっているのがTikTokのすごいところと言えます。

Dasha『Austin』

YouTubeDasha - Austin - YouTube

カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポ出身のシンガーソングライター、Dasha(ダーシャ)。

幼少期から音楽に係る環境で育ち、2020年のCOVID-19パンデミックをきっかけに大学を中退し、翌年デビュー。当初はポップ主体でしたが、この曲でカントリー・ポップを初めてリリースしました。

楽曲は2023年11月にリリースされましたが、すぐに人気を得たわけではなく、約4か月後にダーシャがこの曲に合わせてラインダンスをしている動画をTikTokに投稿するとそのダンスが大きな人気となったことをきっかけに一気にブレイク。

とくにイギリスでの人気が高く、全英シングルチャートでは20週以上トップ10入りを果たすロングヒットとなり、カントリージャンルのチャートでは全英カントリーエアプレイで1位を獲得しました。その後人気は世界にも拡散し米ビルボードホット100で18位に初エントリー。ホット・カントリー・ソングス・チャートでは3位を記録し、最終的には世界的に大ヒットとなりました。

Muni Long『Made For Me』

YouTubeMuni Long - Made For Me - YouTube

Muni Long(マニー・ロング)と言えば2022年に「Hrs and Hrs」がTikTokバイラルによって全世界で3億回のストリーミングを記録、45カ国でApple MusicのR&B/ソウルソングチャートで1位を獲得するなど、既にTikTokでのブレイクを果たしています。

「Made For Me」は2023年にアルバムからのリード曲としてリリースされるも商業的な結果はすぐには出ませんでした。きっかけは2024年1月、ヒューストンのアーティスト、Milck Marie(ミルク・マリー)がTikTokに投稿したリップシンク動画がバズったことで曲も人気化。チャートアクションだけで言えば「Hrs and Hrs」の勢いに劣るものの、Mariah Carey(マライア・キャリー)などがリミックスをリリースしたこともありロングヒット。第67回グラミー賞では最優秀R&Bパフォーマンス賞にノミネートされました。

Addison Rae『Diet Pepsi』

YouTubeAddison Rae - Diet Pepsi - YouTube

TikTokフォロワー数8,860万人とSNSを中心に人気のAddison Rae(アディソン・レイ)ですが、2021年に歌手デビューし、2枚目のシングルとなった「Diet Pepsi」で一気にブレイクを果たしました。いくつかのメディアで今年のベストソングに選ばれ、全英シングルチャートではトップ10入りを果たしました。

Artemas『i like the way you kiss me』

YouTubeArtemas - i like the way you kiss me - YouTube

イギリスのシンガーソングライター、Artemas(アルテマス)。80年代の雰囲気と脈打つシンセサイザーが印象的な曲で、特定できない一般のモデルを起用したカバーアートやリリック・ビデオも話題になりました。

TikTokでは25億回以上再生され、Spotifyの「Daily Top Songs Global」と米ビルボードのBillboard Global Excl. USチャートでトップを獲得。10か国以上のチャートで1位を獲得する大ヒットとなりました。

Paul Russell『Lil Boo Thang』

YouTubePaul Russell - Lil Boo Thang - YouTube

ロサンゼルスを拠点とするアメリカ人のラッパー、シンガー、ソングライターのPaul Russell(ポール・ラッセル)。2018年頃からSoundCloudで楽曲をリリースするなど活動してきましたが、ポール・ラッセルも米チャートにランクインしたことはなく、商業的な歴史がほとんどありませんでした。

2023年にTikTokで自身の曲「Lil Boo Thang」の一部を初めてプレビューしたところバイラル。これをきっかけとしてアリスタ・レコードと契約しメジャーデビュー。同年秋には米ビルボードホット100に初エントリーを果たし、2024年1月に14位まで上昇。Emotions(エモーションズ)の「Best of My Love」をサンプリングした聴きやすさもあり、アメリカ以外でもカナダのホット100では5位とトップ10入りを果たしました。

Hanumankind ft. Kalmi『Big Dawgs』

YouTubeHanumankind - Big Dawgs ft. Kalmi - YouTube

Hanumankind(ハヌマンカインド)のブレイクは今年の世界の音楽トピックのひとつになりそうです。

インド出身でありながらエジプト、ナイジェリア、トリニダード・トバゴ、フランス、UAE、アメリカと親の仕事の影響で各地を転々と過ごし、一番長く過ごしたアメリカのヒューストンに住んでいた頃、サザン・ヒップホップに触れたことから大きな影響を受けています。

2019年にキャリアをスタートさせてからこの曲がバイラル化したことでついに陽の目を見ることに。この曲はSpotifyで4億回以上再生され、TikTokでは1億5000万回以上再生され、Shazamで200万回以上検索されるなどの人気を獲得し、インドはもちろん米ビルボードのグローバル200を含むいくつかの国でトップ10入りを果たしました。

Ndotz『Embrace It』

YouTubeNDOTZ - Embrace It - YouTube

イギリスのラッパー、Ndotz(エヌドッツ)。2019年に初めてプロの音楽キャリアをスタートさせましたが、明確なヒットとなったのはこの曲が初めて。

TikTokでのバイラルによってイギリスだけでなくオーストリア、ハンガリー、アイルランド、リトアニア、オランダ、ニュージーランド、スイスなどでトップ40入りを果たしました。

Lay Bankz『Tell Ur Girlfriend』

YouTubeLay Bankz - Tell Ur Girlfriend - YouTube

フィラデルフィアのラッパー、Lay Bankz(レイ・バンクス)。

シングルとしてリリースされてから約1か月後、一般ユーザーが作って他のユーザーが拡散のきっかけを作って広がったダンスチャレンジが1,000万回再生されるバイラルとなったことで、曲のストリーム数が急上昇。この勢いをさらに広げるかのようにミュージック・ビデオを公開すると、ビデオでの彼女の出演に焦点を当てたものがTikTokでもう一つのバイラルとなり、結果として大ヒットにつなげました。

米ビルボードホット100にも初エントリーを果たし、58位にランクイン。とくにイギリス方面で人気を博し全英シングルチャートでは15位を記録、イギリスのレコード協会ではシルバー認定を獲得しました。

まだまだあるバイラルヒットとヒットの進化

TikTokをきっかけに楽曲が人気化するというのはもはやヒットの法則のひとつとなっており、その傾向は拡散される事を狙うだけはなく、自身のフォロワーを増やすことで再生させることや、インスタグラムのリールなど他のSNSへの拡散につなげるなど、その手法は多様化してきています。

また、全くの無名がブレイクする傾向はイギリスやヨーロッパ方面の方が年々強くなってきており、2025年はさらにその傾向は強まるかもしれません。

以上、「2024年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選」でした。

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洋楽まっぷ編集部

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