キュートな顔に、真っ青なロングヘアと奇抜なファッション...インパクト強めで一度みたら忘れられないアーティスト、その名はAshnikko(アシュニコ)。いま、世界が夢中になっている彼女の素顔に迫ります!
「Stupid(ストゥーピッド)」で大ブレイク
アシュニコが大ブレイクしたのは2019年にリリースした2枚目の公式シングル「ストゥーピッド」。“バカなオトコは、あたしに必要とされてるとか思ってる”という歌詞がくりかえされるこの曲は、彼女の男性全般に対する「怒り」が表現されているといっても過言ではありません。TikTokでこの曲をマネた動画が200万件以上投稿されバイラル・ヒットとなったことから、アシュニコは一躍「時の人」となります。
Ashnikko - STUPID Feat. Yung Baby Tate - YouTube
「ストゥーピッド」のMV
血まみれのアシュニコが元カレの家を訪問し、斧やハンマーで彼らをひとりづつ殺していく、という過激なコンセプトのMVも大変話題に。この「男性への怒り」というのは、どうやら彼女の“お家芸”のようなのです。
Miley Cyrus and Cody Simpson TikTok (Ashnikko- Stupid) - YouTube
あのマイリー・サイラスも、当時つき合っていたコーディ・シンプソンとTikTokに動画を投稿。
アメリカで生まれヨーロッパで育った少女
アシュニコは、アメリカのノース・カロライナ州生まれ。両親からはカントリー・ミュージックを聞かされて育ったんだとか。10歳の時にM.I.A.を聴いて音楽、とくにラップに開眼。こうして徐々に彼女の音楽のテイストが形作られていったようです。
Ashnikko - Working Bitch - YouTube
「Working Bitch(ワーキング・ビッチ)」は、まさにカントリー・ソングとヒップ・ホップを融合させた曲
その後家族の事情でヨーロッパにわたり、東欧のラトビアやエストニアで10代を過ごした彼女。18歳でロンドンに単身移り住み、音楽活動を本格化させます。幼少のころから異なる文化圏で生活をしたことも、アシュニコの音楽への創造性の源になっているのかもしれません。
ロンドンでは、ナイトクラブでドリンクを売るなど夜間のアルバイトをかけもちして生計をたてていた彼女。そこで男性たちに同意なく体をさわられたことで開眼します。そこから男性優位な制度や考え方への批判が、曲作りのモチベーションになっていったのです。
たとえば、2019年にリリースされた「Hi, It’s Me (ハイ、イッツ・ミー)」。これは、元カレのことが忘れられない自分のまえに「もうひとり」の自分があらわれ「そんなオトコ、未練を感じる価値なんてないよ」と励ます、“オトコサゲ”の曲です。“女性応援歌”ということもできるでしょう。また2020年にリリースされた「Daisy(デイジー)」も聴き逃せません。この曲のMVで、女性を踏みにじるような制度と戦う女ヒーロー「デイジー」に扮したアシュニコ。彼女の信念が反映された作品といえそうです。
Ashnikko - Hi, It's Me - YouTube
「ハイ、イッツ・ミー」のMV
「デイジー」のMV
「書いた歌詞はぜんぶ、自分へのラブ・レターみたいなもの」と語ったアシュニコ。最近では「男性優位への怒り」以外のインスピレーションから曲をつくることも。自身のメンタル・ヘルスについて歌った「Panic Attacks In Paradise(パニック・アタック・イン・パラダイス)」を聴くと、彼女のべつの顔をのぞくことができます。
Ashnikko - Panic Attacks In Paradise - YouTube
「パニック・アタック・イン・パラダイス」のMV
まだまだ発展途上の大スター、アシュニコ。これからの活躍も要チェックです!
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