ビルボード誌が2023年の洋楽年間ランキング、ビルボードホット100、ビルボード200それぞれの結果が発表され、Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン)がホット100、ビルボード200でともに首位を獲得しました。シングル・アルバムの両方を制したのは2011年にAdele(アデル)が「Rolling in the Deep」と『21』で獲得して以来の快挙となりました。
2023年の洋楽年間ランキングはこちら
・洋楽ビルボード年間シングルランキング【2023年】全米チャートトップ100総まとめ
・洋楽ビルボード年間アルバムランキング【2023年】全米チャートトップ200総まとめ
Morgan Wallen - Last Night (One Record At A Time Sessions) - YouTube
「Last Night」は男性ソロ・カントリー・ミュージシャンとしては1980年にKenny Rogers(ケニー・ロジャース)が「Lady」で1位を獲得して以来、ホット100で1位を獲得。その記録は通算16週にも及び、歴代1位タイ、ソロでは単独最長記録を作り、歴史上初となるカントリー・ソングの年間首位となりました。
2位は今年の前半に大ヒットを記録したMiley Cyrus(マイリー・サイラス)「Flowers」がランクイン。2013年の「Wrecking Ball」以来2曲目の首位となった今作は好意的な評価を受け、通算8週の首位記録を作りました。
5年ぶりとなるアルバム『SOS』を昨年リリースしたSZA(シザ)は、「Kill Bill」と「Snooze」の2曲をトップ10に送り込みました。これまでゲスト参加の楽曲でトップ10入りしたことはありましたが、今年は初めてリード曲でランクイン。同じく2曲がランクインしたThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)は、2016年の楽曲「Die For You」がTikTokでバイラルとなったことをきっかけに再びAriana Grande(アリアナ・グランデ)とのコラボでリミックスを制作し大ヒットとなりました。
アルバム・チャートでも首位を獲得したモーガン・ウォーレン。「Last Night」と同じく通算16週の首位を獲得したアルバム『One Thing At A Time』は、2011年から2012年にかけてアデルの『21』が24週連続首位を記録して以来の最長記録となり、3月の初登場から集計期間の締め日となる10月まで約7か月、トップ5に滞在し続けるロングヒットとなりました。
またモーガン・ウォーレンは『Dangerous: The Double Album』が3年連続でトップ10入り。100週以上トップ10入りする驚異的なチャートアクションを見せた今作は、3年連続でランクインしたのは『サウンド・オブ・ミュージック』(1965~67年)のサウンドトラック以来初のタイトルとなりました。
Taylor Swift(テイラー・スウィフト)も2作をトップ10に送り込んでいますが、200位までに10作品もランクインさせており、テイラーズ・バージョン効果や、ワールド・ツアーをきっかけとしたリバイバル・ヒットからテイラー・スウィフトの1年だったと言っても過言ではないほどの活躍を見せました。