ダヴ・キャメロン「Boyfriend」がTikTokバイラルでクィアアンセムとして過去最高にヒット中

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洋楽コラム

Dove Cameron(ダヴ・キャメロン)が先月リリースした新曲「Boyfriend(ボーイフレンド)」がTikTokバイラルでクィアアンセムとして自身のキャリア最大のヒットを記録しています。

ほとんどの国で初めてチャート入りを果たしており、3/12付の最新のビルボードホット100ではランクアップして55位、先週末発表された全英シングルチャートでは13位をマーク。主要チャートにランクインするのはダヴ・キャメロンにとって初めてのことで、今世界中が注目していると言っても決して大げさではありません。

Dove Cameron – “Boyfriend” (Behind the Scenes) – YouTube

ダヴ・キャメロンは2012年、テレビドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』で女優デビューを果たし、その後ディズニー・チャンネル『うわさのツインズ リブとマディ』や『ディセンダント』シリーズなどで広く知られています。

自身がクィアであることをカミングアウトしたことが、今作のヒットの要因のひとつであることも言えるかもしれませんが、「Boyfriend」のリリースを促したのは実は本人ではなく、レーベルによるものでした。

昨年ダヴはこの曲を書いてレコーディングまでしていたものの、その後棚にしまったままだったそうです。TikTokでからかうように頼んだのは彼女のレーベル、コロンビアでした。

結果としてTikTok上で数週間で58万本以上の動画で使用され、急速に広まりました。バイラルとなったことでリリースが決定するわけですが、当初は曲を世に出すのが「怖かった」と認めています。

2020年からの人生の変化

2020年と言えば世間ではCOVID-19パンデミックによって色んな意味での波乱を迎えた方が多かった1年ですが、ダヴにとってもディズニー・チャンネルの映画『ディセンダント2』での共演をきっかけに2016年12月から交際を始めていた俳優のThomas Doherty(トーマス・ドハーティ)と破局。

そのわずか数ケ月前にリリースしたシングル「We Belong(ウィー・ビロング)」のリリック・ビデオに登場する同性カップルのイラストにより、クィアベイティングだと批判を受けてしまいます。ただこのことがカミングアウトのきっかけとなったわけですが、セラピーに通いながら感情をコントロールして過ごしていたそうです。

最初のカミングアウトではインスタライブで、「バイセクシュアル」と表現していましたが、その後のインタビューでは自身のセクシュアリティを言い表すのに「クィア」という言葉にもっとも共感するとコメント。

これらの経験を経て2021年にシングル「LazyBaby」をリリース。トーマスとの破局に基づいて書かれた曲で、別れの歌ではなく、「画期的な歌」であると述べました。

そして「Boyfriend」のヒット。元々リリースの予定がなかった曲がヒットしたことで心はまだ追いついていないとも述べており、間違いなくクィアのロールモデルのタイトルを引き受けることに神経質になっているかもしれません。現にダヴのYouTubeアカウントでは「Boyfriend」以前のミュージック・ビデオやリリック・ビデオ、その他すべてのビデオが削除されました。

「Boyfriend」はまだまだヒットの予感?

現在、話題が話題を呼んでヒットしている「Boyfriend」ですが、今後も人気は上がっているものと考えられます。実際、リリースから3週間目となる今週の多くの国のチャートで最高位を更新。ビルボードの全世界の指標となっているグローバル200チャートでも今週19位と最高位を更新。トップ20入りを果たしました。今後もヒットチャートの躍進に注目です。

Dove Cameron On Her Queer Anthem “Boyfriend,” Being Inspired By Lil Nas X + What’s To Come This Year – YouTube

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洋楽まっぷ編集部

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