ボーイウィズユークの人気は一過性ではなかった!次々とストリーミングチャートでヒットし続ける理由とは?

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洋楽コラム

BoyWithUke(ボーイウィズユーク)が4月6日にロサンゼルスのロキシーで、4月11日にニューヨークのバワリーボールルームで始まる待望のグローバルヘッドラインツアーに乗り出すことを発表しました。

「Toxic」がTikTokで大人気となり、勢いそのまま最新曲「Long Drives」もミュージック・ビデオは1000万回超え、Spotifyでは700万以上のストリーミングを獲得しており、一過性の人気ではないことを証明しました。

BoyWithUke – Toxic – YouTube

BoyWithUke – Long Drives – YouTube

プロフィールについては一切公表されていないボーイウィズユークですが、今回はそのわずかな情報から深掘りしていきたいと思います。

ボーイウィズユークが仮面をかぶるまで

アメリカ在住?ということしかわかっていないボーイウィズユークですが、少なくともいきなり今のスタイルで世に登場したわけではなく、自身のTikTokアカウントがバイラルとなるまでの約5ヶ月間、それなりの数の動画を投稿しています。

2020年の動画の様子を見ると、Garage Band(AppleのmacOS/iOS用の初心者向けの音楽制作ソフトウェア)で曲を作り、ウクレレを演奏しながら歌うスタイルは確立されていますが、この時は顔を仮面で隠してはいません。
TikTokはこちら

その後はかなり高い頻度で動画を投稿し続けており、顔を写さないだけだったのが仮面をつけるようになり、遂にLEDライトで目がついた現在のスタイルの仮面になったのは約5ヶ月後。その過程がTikTokに残っているためスーパーヒーローの誕生までの過程のようにすら感じます。
TikTokはこちら

Boy(少年)With(と)Uke(ウクレレ)という実はわかりやすいネーミングのボーイウィズユークはすぐに人気を得ていきます。誰なんだろうと勘ぐってしまう部分もありますが、憶測の域ですがネット上でいきなり人気を得てきたこれまでのスター同様、「実は〇〇でした」というものはなく一般の方のような気がします。

ウクレレで人気のアーティストと言えば、ハワイ在住のジェイク・シマブクロ、ブルース・シマブクロの兄弟が浮かびますが、TikTok上でのコラボレーションなんかあってもおもしろそうですね。

ボーイウィズユークの人気は世界規模

TikTokというコンテンツの習性もあり、一度バイラルとなると世界中で拡散され人気を獲得。2021年にはアルバム「Fever Dreams」を配信でリリースするとイギリスのSpotifyチャートでトップ10入りを果たし、「Toxic」はSpotify Japan週間バイラルチャートで1位を獲得しました。

「Toxic」は「Minute Long Song」シリーズとして1分という制約でオリジナル曲を投稿していた中で生まれた曲。日本でも多くのTikTokerが楽曲を使用しており、ビルボードのグローバル200チャートでは60位にランクインするなど、ストリーミングでの人気が遂に世界の音楽チャートにまで影響を与え始めています。これは単なる人気によるバイラルという意味だけではなく商業的な成功も意味しており、今後この人気はさらに加速するかもしれません。

独特な世界観と感性を武器に、アコースティックとエレクトロニック・ビートを完璧に組み合わせたオリジナルのサウンドは海外ではオルタナティブ・ロックとも捉えているメディアもあるようで、今の世代に見事にハマっているのがヒットし続ける理由かもしれません。

現にTikTokのフォロワーは340万人を超えており、グローバルストリーム数は5億回以上を超えています。

また短い期間でアルバムを2枚、EPも2枚とハイペースで新作をリリースしており、今後のボーイウィズユークにも注目です。

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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