UKロックとファッションの関係性を徹底追求。鍵は歴史と共に変わるトレンドに

BY

※本ページにはアフィリエイト広告(PR)が含まれます

洋楽コラム

UKロックとファッションの関係性を徹底追求。鍵は歴史と共に変わるトレンドに

今も昔も、音楽とファッションは切っても切れない関係性です。

トレンドを作るうえで、この二つは共鳴し合っているカルチャーと言えます。

そんな「音楽とファッション」の中でも、一番親和性が高いのがロックです。

・好きなバンドのボーカルが着ていた服を真似する
・ロックと言ったら革ジャンというイメージがある
こんな人も多いのではないでしょうか?

そこで気になるのが「ロックの産地」ともいえるイギリスの事情。

本記事では、UKロックとファッショントレンドの関係性を探っていきます。

UKロックの始まりは1960年代。世間はモッズファッションブームに

ロックというジャンルが世間に浸透し始めた1960年代。
ビートルズやローリングストーンズといった歴史に残る名バンドが続々と誕生していった時代でもあります。

この時代にイギリスで流行したファッションが「モッズスタイル」と呼ばれる形です。

・細身の三つ揃えスーツ
・ミリタリー仕様のモッズコート
上記のファッションが大流行したのですが、その一端を担ったのはバンドの存在と言っても過言ではありません。

実際の映像を見ながら当時のUKロックファッションをご覧ください。

・ビートルズ

The Beatles – I Want To Hold Your Hand – Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/9/64 – YouTube

細身のスーツを着こなしながら爽やかに歌い上げる姿はアイドルのようです。
今となっては普通となったマッシュルームカットもビートルズが起源と言われています。

・ザ・ローリングストーンズ

The Rolling Stones – Not Fade Away (TV 1964) – YouTube

どちらかと言うとラフな格好でライブをするイメージが強いストーンズ。

ですが、デビュー当時のストーンズはフォーマルな格好でパフォーマンスをしていたんです。

ストーンズはこの後、音楽性をグラムロックやサイケデリックな方向へとシフトチェンジしていきます。
その過程でファッションも変わっていくのが面白いところです。

音楽性とファッションは切っても切れない関係性なのが分かります。

1970年代:グラムロックと派手なファッション

1970年代に入るとUKロックも多様化の時代に入ります。
その中でもファッションに多大な影響を与えたのが「グラムロック」と呼ばれるジャンルです。

代表的なアーティストは『デヴィッド・ボウイ』や『Tレックス』が挙げられます。

早速彼らのファッションをチェックしてみましょう。

・Tレックス

T.Rex 20th Century Boy – YouTube

世界一有名と言っても過言ではないギターイントロが強烈な名曲です。
ファッションを見ると派手なフリフリや眩しい配色を華麗に着こなしていますね。

曲自体もゴージャス且つ力強いイメージなのでピッタリと言えるでしょう。

・デヴィッド・ボウイ

David Bowie – Space Oddity – YouTube

希有の鬼才デヴィッド・ボウイもファッションに多大な影響を与えた人物です。

リンクのPVもとにかく衣装が個性的。

一見すると派手過ぎる衣装に見えますが、サイケで怪しげな雰囲気のある曲と合わさることでアートとして昇華されていくのです。

この融合こそが「ファッションと音楽の相性の良さ」を現していると言えます。

1980年代:UKパンクロックとファッション

1980年代に入るとイギリスでは空前のパンクロックブームが起きました。

パンクロックとは一言で言えば、行儀が悪い音楽です。

その音楽性はファッションにも現れています。
・革ジャン
・タイトなTシャツ
・ピチピチのスキニー
上記の要素を合わせて不良感を演出する着こなしは若い層を虜にしました。

そんなUKパンクロックの代表格と言えば『セックス・ピストルズ』です。

平気で自国の王室を批判したり、マスメディアを叩く彼らは一瞬でカリスマとなり伝説を残しました。

・Sex Pistols – Holidays In The Sun

Sex Pistols – Holidays In The Sun – YouTube

映像からも当時の熱狂ぶりが伺えます。

正直ピストルズは「品が悪い」と一蹴されそうな振る舞い・音楽性です。

しかし、それを「カッコいい」と呼ばれるレベルまで押し上げたのは、唯一無二のカリスマ性と存在感。そして何よりファッションリーダーとしての一面があったからでしょう。

現代まで回り続けるUKロックとファッションのトレンド

ロックが発祥してから伴うようにしてファッションの流行も移り変わっていきました。

不思議なものでロックとファッションのトレンドは回り回っていきます。

2000年代はロックンロールリバイバルと共にパンクロックファッションが流行しました。

・The Strokes – Last Nite(2001)

The Strokes – Last Nite – YouTube

かと思いきや2010年代は、60年代のようなオールドスタイルが再び熱を帯びます。

・Arctic Monkeys – R U Mine?(2014)

Arctic Monkeys – R U Mine? (Live) – YouTube

ただただ昔のスタイルが流行るだけでなはなく、現代に沿ったアレンジが加えられるのもファッションの魅力です。

さて、多様化が叫ばれる2020年代です。
UKロックとファッションの流行りもきっと変化を見せるでしょう。

また何年後かに振り返ってみるのも面白くなりそうです。

WRITER

広田昂大

UKロックが大好きな20代のライターです! 洋楽のニュースからコラムまで、様々な情報をわかりやすく伝えていけたら良いなと思っています!

人気記事