ロザリアの最新アルバム『Motomami』には日本語が含まれている?収録シングル「変態」に込められた意味とは

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洋楽コラム

ROSALÍA(ロザリア)が3年4カ月ぶりとなる3枚目のスタジオ・アルバム『Motomami(モトマミ)』をリリース。今作に収録されている曲の中で16日に先行リリースされたシングルに「Hentai(ヘンタイ)」というタイトルの曲があります。性交と女性のセクシュアリティの楽しさを探求する、脈打つ電子ビートを備えた「繊細な」ピアノバラードとなっているこの曲ですが、「変態?」と少しだけ疑問に感じるタイトルです。

ROSALÍA – HENTAI – YouTube

タイトルは文字通り、「変態」を意味するもので、海外メディアでは「露骨で性的な内容が含まれているため、成人向けのアニメやマンガのジャンルの1つを定義するために使用される単語」と認識されているようです。近年日本アニメがスペインでブームとなっており、海外のアニメ事情を古くから知ってる方にとっては「Hentai」という言葉が浸透していることはご存知の方も多いかと思います。

今作には他にも日本語を使用しており、タイトルの「モトマミ」自体が「2種類の対照的なエネルギーであるバイナリで構造化されている」ため、モトマミという名前を選んだことを共有しました。「モト」はアルバムの神聖で実験的で摩擦的で最強の部分であり、日本語の「もっと」から来ているそうで、「マミ」は本物の、個人的な、告白的で脆弱な部分を指していると述べています。

そしてアルバムの最後を締める曲のタイトルが「Sakura(サクラ)」。

ROSALÍA – SAKURA – YouTube

1曲目のタイトル「Saoko」は日本語ではなくアフリカの言葉だそうで、「リズム、喜びまたは味を理解したい」という意味が込められています。

その他アルバムからは「Candy」のミュージック・ビデオが新たに公開されています。

ROSALÍA – CANDY – YouTube

STILLZ(スティルズ)が監督を務めたこのミュージック・ビデオにも日本を意識した描写が行われており、渋谷が舞台。カラオケボックスでロザリアが曲を歌うといった構成になっています。

元々ロザリアの視覚的なインスピレーションは、主にスペインの伝統と東洋の文化、主に日本人から来ており、

他にも日本語が散りばめられているかもしれない最新アルバム「Motomami(モトマミ)」は現在発売中。

■『Motomami』トラックリスト
1. Saoko
2. Candy
3. La Fama (ft. the Weeknd)
4. Bulerías
5. Chicken Teriyaki
6. Hentai
7. Bizcochito
8. G3 N15
9. Motomami
10. Diablo
11. Delirio de Grandeza
12. Cuuuuuuuuuute
13. Como un G
14. Abcdefg
15. La Combi Versace (ft. Tokischa)
16. Sakura

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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