あなたは何曲知ってる?2023年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選!

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洋楽コラム

今やブレイクのきっかけはTikTokでのバイラルが大きな要因のひとつとなってしまっている海外の音楽事情。今年も洋楽アーティストの楽曲の中でもTikTokからブレイクする曲が多くありました。

そこで今回は2023年に海外のTikTokでブレイクした洋楽10選を紹介していきたいと思います。

2023年を振り返りながら、もし気になる曲やアーティストがいたら、ぜひプレイリストなどの参考にしてみてください!

あなたは何曲知ってる?2023年TikTokでブレイクした洋楽10選!

Miguel『Sure Thing』

Miguel – Sure Thing – YouTube

今年最もTikTokバイラルのインパクトを見せつけた楽曲のうちのひとつとして挙げられるのが「Sure Thing」。

2010年リリースのデビュー・アルバム『All I Want Is You』に収録されているシングルが10年以上の時を経てリバイバルヒットとなりました。

Miguel(ミゲル)はロサンゼルス出身のR&Bシンガーで10年以上のキャリアを持ちますが、このリバイバルによって全英シングルチャートでは4位と初のトップ10入り、全米ビルボードホット100でもミゲルにとって最高位となる11位を記録。

このバイラルを受けて再びシングルリリースされました。

Tate McRae『greedy』

Tate McRae – greedy – YouTube

Tate McRae(テイト・マクレー)はこれまでもTikTokでのバイラルからヒットする曲があり、TikTokでのプロモーションに長けたアーティストの一人と言えます。

今作はリリース前のティーザー動画が20万本以上拡散され、米ビルボードライターも「TikTokに焦点を当てた協調的なプロモーション計画の成功例」と述べるなど戦略的成果が如実に出た曲だと言えます。

狙って当てるのは非常に難しいことですが、テイト・マクレーは過去のバイラルの経験から今作のヒットに結び付けています。

特にテイト・マクレーの地元カナダのホット100で初めて1位を獲得しており、全米ビルボードホット100でも初のトップ10入りを果たしました。

現在もヒット中で更なる記録を作るかもしれません。

Central Cee & Dave『Sprinter』

Central Cee x Dave – Sprinter – YouTube

英国のラッパー、Central Cee(セントラル・シー)とDave(デイヴ)のコラボ曲。

この曲は100万本以上の動画に使用されるほど拡散され、全英シングルチャートで10週連続1位を獲得するというUKラップの歴史を塗り替えました。

全米ビルボードホット100にはエントリーしていませんが、アイルランド、ルクセンブルク、ニュージーランド、スイスでも1位を獲得するなど世界的なバイラルとなりました。

Lewis Capaldi『Wish You The Best』

Lewis Capaldi – Wish You The Best – YouTube

Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ)のヒットの法則は他のアーティストとは異なり、TikTokで840万人のフォロワーを持つことでティーザーを投稿するだけで必然的に人気化するという特徴があります。

自ら「TikTokの王」と称するほどTikTokに力を入れており、昨年リリースされたアルバム『Broken by Desire to Be Heavenly Sent』から「Wish You The Best」を含む3枚のシングル全てが全英1位を獲得しています。

Lady Gaga『Bloody Mary』

Lady Gaga – Bloody Mary – YouTube

昨年末から今年にかけてバイラルとなったこの曲は棚から牡丹餅状態の異例な形でのリバイバルヒットに。

きっかけとなったのは昨年11月に配信されたNetflixドラマ『ウェンズデー』。主演のジェナ・オルテガ演じるウェンズデーが特徴的なダンスを披露した際に使用されたThe Cramps(ザ・クランプス)の「Goo Goo Muck」がバイラルとなりましたが、TikTokではこのダンスシーンに音源を「Bloody Mary」のスピードアップに差し替えた映像が爆発的なバイラルとなりました。

何の戦略もなく投稿されたビデオが拡散されたことで「Bloody Mary」の人気が急上昇。その人気は2023年にも引き継がれ、3月にはアナログ盤を急遽リリースするという異例のヒットとなりました。

Jack Harlow『Lovin On Me』

Jack Harlow – Lovin On Me – YouTube

Jack Harlow(ジャック・ハーロウ)もTikTokのバイラルヒットを多く持つアーティストの一人。

Cadillac Dale(キャデラック・デール)の1995年のR&Bトラック「Whatever (Bass Soliloquy)」をサンプリングし、スニペットがバイラル化。

ビルボードホット100で2曲目の首位を獲得し現在もヒット中です。

Tyla『Water』

Tyla – Water – YouTube

Tyla(タイラ)はこの曲のバイラルで色々な記録を作った南アフリカ出身のシンガー。

ペットボトルを使ったダンスが爆発的な人気となり、「Water」は世界的ヒットに。2022年にメジャー契約をしたタイラはヒットを確信してリリースしたものの、本人の想像を超える成功を収めました。

Kenya Grace『Strangers』

Kenya Grace – Strangers – YouTube

Kenya Grace(ケニヤ・グレース)も育ったのはイギリスですが南アフリカ生まれのシンガー。

寝室で書いてプロデュースした今作はTikTokに投稿したスぺニットが1,100万回以上再生され、トラックを宣伝するさらに8本のビデオでこの曲を宣伝し、そのすべてが100万回以上視聴される人気を得ました。

2019年から活動していたケニヤ・グレースはロンドンにあるレーベルを通じて音楽活動をしていましたが、「Strangers」は初めて全英チャート入りを果たし、初エントリーながら1位を獲得する快挙となりました。

今作のヒットをきっかけにワーナー・レコードと契約しています。

Toosii『Favorite Song』

Toosii – Favorite Song – YouTube

Toosii(トゥーシー)はニューヨーク州シラキュース出身のラッパー、シンガー。

ガールフレンドに向けて書かれた今作はスニペット・サウンドを使用して作成されたビデオが60,000本を超え、ビルボードホット100に初めてチャート入りを果たしました。

このヒットでキャピトル・レコードと契約するきっかけを作り、最終的にはトゥーシー最大のヒット曲となっています。

PinkPantheress, Ice Spice『Boy’s a liar Pt. 2』

PinkPantheress, Ice Spice – Boy’s a liar Pt. 2 – YouTube

2021年にデビュー曲「Break It Off」がいきなりTikTokでのバイラルをきっかけに成功を掴んだPinkPantheress(ピンクパンサレス)。

2022年にワーナー・レコードと契約し、同年シングルとして「Boy’s a liar」をリリースするとTikTokで再びバイラルに。2023年2月の時点で760,000本を超えるビデオのサウンドトラックが使用されました。

「Boy’s a Liar Pt. 2」はヒットを受けてIce Spice(アイス・スパイス)がインスタグラムでピンクパンサレスをフォローし、ピンクパンサレスが彼女にDMを送って、もしアイス・スパイスが出演することがあれば会ってみたいという内容のメッセージを送ったことから実現。

このコラボがヒットを後押しする形となり、単なるバイラルヒットだけで終わらせず、爆発的なヒットにつなげました。

まだまだあるバイラルヒットとヒットの進化

TikTokをきっかけに楽曲が人気化するというのはもはやヒットの法則のひとつとなっており、その傾向は拡散される事を狙うだけはなく、自身のフォロワーを増やすことで再生させることや、インスタグラムのリールなど他のSNSへの拡散につなげるなど、その手法は多様化してきています。

また、全くの無名がブレイクする傾向はイギリスやヨーロッパ方面の方が強くなってきており、ビルボードホット100でチャート上位を狙うのは難しくなっている印象も受けます。

そういった点で2024年のTikTokバイラル事情は、まずイギリスやヨーロッパ方面で人気化することがひとつのカギになるかもしれません。

昨年の記事はこちら
あなたは何曲知ってる?2022年海外のTikTokでブレイクした洋楽10選!

WRITER

酒井裕紀

洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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