2000年代の洋楽オルタナティヴ・ロックおすすめの名盤4選からその歴史を振り返る

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洋楽コラム

前回ご好評頂いたコラム「2000年代の洋楽パンクロックおすすめの名盤4選からその歴史を振り返る」でも触れたオルタナティヴ・ロック。

2000年代最も商業的な人気を獲得していたバンドは複合的なジャンルをうまくこなすタイプが多かった印象がありますが、中でも「オルタナティヴ・ロック」というジャンルはその中心にあったかもしれません。

オルタナティヴ(Alternative)とはウィキペディアによると「大手レコード会社主導の商業主義的な産業ロックやポピュラー音楽とは一線を画し、アンダーグラウンドの精神を持つロックのジャンル」と説明されています。海外のウィキペディアではより細かく「1970年代後半のパンクロックの音楽スタイルや独立したDIYの精神に影響を受けたミュージシャンを指します。」と説明されています。

つまりはものすごくわかりやすい例をひとつあげるなら、Green Day(グリーン・デイ)は「パンクバンド」であり、「オルタナティヴ・ロック・バンド」でもある、というわけですね。

ただオルタナティヴ・ロックはポップ・パンクやポスト・パンクとは違うため、一般的にパンクバンドと認識されてるバンドすべてが含まれるわけではありません。

2000年代に活躍した洋楽オルタナティヴ・ロックバンド

全世界で最も商業的に成功したオルタナティヴ・ロックバンドとしてまず浮かぶのはLinkin Park(リンキン・パーク)。

2000年のデビュー作「Hybrid Theory」が3000万枚、2003年「Meteora」が2700万枚、2007年「Minutes to Midnight」が2000万枚ととんでもない売上を叩き出しています。

Linkin Park – In The End – YouTube

ただオルタナティヴ・ロックとして分類はされるものの、当時日本で浸透した和製英語「ミクスチャーロック」と勘違いされやすい数少ないバンドかもしれません。これは和製英語なので海外では通じません。

その他ではRadiohead(レディオヘッド)、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、Coldplay(コールドプレイ)あたりが商業的な世界的成功を収めている知名度の高いバンドだと言えます。

ただこの時期のロックバンドの人気が高いため、「洋楽=この時代のロックを中心に知っている」という方もかなりいることでしょう。

なので「他にもいるだろ」と思うかもしれませんが、上記にあげたのはあくまで商業的に成功したバンド(CDが売れまくったバンド)という認識です。

この時代はCDが売れた時代のピークでもあったため、100万枚売れるというのは世界的に見ればザラにある、そんな時代です。そして彼らの場合は「90年代後半には既に売れていた」という部分も大きいかもしれません。

Radiohead – Pyramid Song – YouTube

Red Hot Chili Peppers – Dani California – YouTube

Coldplay – Yellow – YouTube

2000年代の洋楽オルタナティヴ・ロック鉄板のおすすめ名盤4選

2000年代の代表的且つ好きなオルタナティヴ・ロック・アルバムをご紹介。

前回の記事同様、あまりにも鉄板すぎて「いやいや〇〇があるでしょ」という方もいると思いますので、是非SNSで発信して頂けると嬉しいです。オルタナティヴ・ロックの場合特に聴き手の幅も広いと思うので、もしかすると全部王道に感じてしまうかもしれませんが、もし聞いたことがない作品があったら是非おすすめしたいです。

上にあげた作品ももちろん名盤だと思いますが、そこを外して選びました。

Paramore – Riot!

Paramore - Riot!
出典:Amazon

2000年代を最も強く感じるのがこの作品。あくまで個人的にですが、王道として思い浮かべる名盤としてまずはこのアルバムがサウンド的にも一番下手で代表的な作品だと思います。

Paramore(パラモア)は何よりヘイリー・ウィリアムスのボーカル力があるので、よりメロディアスに感じる正に名作。

Paramore – That’s What You Get – YouTube

The Killers – Hot Fuss

The Killers - Hot Fuss
出典:Amazon

The Killers(ザ・キラーズ)のデビュー作にして700万枚を売り上げた大ヒット作。

オルタナティヴ・ロックに分類されているものの、ブリットポップの影響を感じるギターアレンジがまた新鮮で、単に奥深い表現だけではないと感じさせると思えば斬新なサウンドにも積極的に挑戦してるようにも感じる1枚です。

The Killers – Mr. Brightside – YouTube

Queens of the Stone Age – Songs for the Deaf

Queens of the Stone Age - Songs for the Deaf
出典:Amazon

Queens of the Stone Age(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)の3枚目のスタジオ・アルバム。

ハードロック寄りのサウンドでありながら少し古めの印象も受ける作品で、おそらく「90年代にリリースされた」と言われても違和感のない時代のズレすらも感じます。実際は2002年リリースなんですが、バラバラなのに統一性があるというか、それがバンドの持ち味でもあると感じさせてくれる1枚です。

Queens Of The Stone Age – No One Knows – YouTube

The Vines – Highly Evolved

The Vines - Highly Evolved
出典:Amazon

The Vines(ザ・ヴァインズ)のデビューアルバム。ガレージロック・リバイバルの要素も強いのでここで選ぶには色々複雑な気分ではありますが、単に好きなんですよね。

ただここで「Highly Evolved」を選ぶなら、というのでThe White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)とも悩みましたがこちらの方を選ばせて頂きました。

The Vines – Get Free – YouTube

まとめ

オルタナティヴ・ロックというジャンルが最終的には多くの要素を含むため、ロックバンドでありながらも結局はあらゆる解釈によって考え方も変わっていきそうです。

特に2010年代以降はさらに分散されてしまったり、それぞれの好みの幅も広がってしまっているため掘り下げれば名曲揃いのかっこいいバンドがどんどん発掘できるかもしれません。

ただ「発掘」というのも洋楽の楽しみ方のひとつだと思うので、あくまでこの記事をご覧の方がどんなバンドを聴いてきたのかを思い出すきっかけとなれば幸いですし、もし今回取り上げた4枚の中で知らないものがあれば是非聴いてみてほしいです。

以上、「2000年代の洋楽オルタナティヴ・ロックおすすめの名盤4選からその歴史を振り返る」でした。

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洋楽まっぷ管理者。米・英の音楽チャートなどのデータを好み、70年代から最新の洋楽までヒット曲なら幅広い知識を持つ。時代毎の良さがある洋楽の魅力を少しでもわかりやすくご紹介できればと思います。

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