プロフィール

Katy Perry(ケイティ・ペリー)のプロフィール、歌詞一覧、アルバム・シングルを網羅したディスコグラフィーをご紹介。最新の洋楽はここからチェック。
Katy Perry(ケイティ・ペリー)は、カリフォルニア州サンタバーバラ出身のシンガー、ソングライター。本名はKatheryn Elizabeth Hudson(キャサリン・エリザベス・ハドソン)。
キャリアを通じて、世界中で1億5,100万枚のレコードを売り上げており、史上最も売れた音楽アーティストの1人となっている。
幼少期、ケイティ・ペリーはゴスペル音楽を追求しつつ、サンタバーバラのレクリエーションホールでダンスを学び、プロのダンサーからスウィング、リンディーホップ、ジルバを習い始めた。15歳の時に音楽の道へ進むため高校を離れ、サンタバーバラの西ヨーロッパ音楽アカデミーでイタリアのオペラを学び始めた。
2001年、レッドヒル・レコードと契約し、Katy Hudson(ケイティ・ハドソン)名義でゴスペルアルバムを発表。その後Phil Joel(フィル・ジョエル)のツアーに参加したが、アルバムは商業的に失敗し、レーベルも同年12月に閉鎖された。これを機にゴスペルから世俗音楽へ転向し、プロデューサーGlen Ballard(グレン・バラード)と共に楽曲制作を始め、17歳でロサンゼルスに移住した。
2003年に母親の旧姓を使いKaty Perry(ケイティ・ペリー)に改名。これは女優Kate Hudson(ケイト・ハドソン)との混同を避けるためである。2004年にはグレン・バラードのレーベルJavaと契約し、アイランド・デフジャムと提携したが、レーベルが廃止され制作は棚上げとなった。その後コロムビア・レコードと契約し楽曲制作を続けたが、2006年に契約を終了。その後はタクシー・ミュージックという独立系A&R会社で短期間働いた。
この間、小さな成功も収めている。2004年には映画『アルフィー』のサウンドトラックでMick Jagger(ミック・ジャガー)の「Old Habits Die Hard」にバックボーカルで参加。2005年には映画『旅するジーンズと16歳の夏』のサウンドトラックに「Simple」が採用された。
2007年、コロムビア時代の広報役員Angelica Cob-Baehler(アンジェリカ・コブ・ベーラー)がデモをヴァージン・レコード会長Jason Flom(ジェイソン・フロム)に紹介し、2008年にキャピトル・レコードと契約。同年「I Kissed a Girl」でデビューし、同曲は全米ビルボードホット100で1位を獲得。デビュー・スタジオ・アルバム『One of the Boys』は世界で700万枚を売り上げ、2008年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで最優秀新人賞、2009年BRITアワードで最優秀インターナショナル女性ソロ・アーティスト賞を受賞した。
2010年5月にSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)を迎えたシングル「California Gurls」をリリースし、全米ビルボードホット100で1位を獲得した。同年8月に発表したアルバム『Teenage Dream』は全米1位を記録し、最終的に全世界で1,200万枚以上を売り上げた。アルバムからは「Firework」「E.T.」「Last Friday Night (T.G.I.F.)」など5曲が全米1位となり、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)以来の快挙を達成。2011年にはアメリカン・ミュージック・アワードの特別賞やギネス世界記録を受賞した。
2012年には再発盤『Teenage Dream: The Complete Confection』を発表し、「Part of Me」が全米1位、「Wide Awake」が全米2位を記録した。『California Dreams Tour』は全世界で5,950万ドルを売り上げ、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで最優秀ライブ・アクト賞を受賞した。
この時期、テレビや映画にも出演。『セサミストリート』出演シーンが露出過多で放送中止となり、『サタデー・ナイト・ライヴ』で自虐的にパロディを披露した。『ザ・シンプソンズ』『ママと恋に落ちるまで』にもゲスト出演し、後者ではピープルズ・チョイス・アワードを獲得。2011年には映画『スマーフ』で声優デビューし、2012年には自伝的ドキュメンタリー映画『Katy Perry: Part of Me』を公開した。
また、香水ブランド「Purr」「Meow!」を発表し、電子ゲーム『The Sims 3』とのコラボやスナック企業Popchipsへの投資など、ビジネスにも進出。2012年にはビルボードの「Woman of the Year」に選出された。私生活では2010年10月にRussell Brand(ラッセル・ブランド)とインドで挙式したが、2011年末に離婚。原因はキャリアの多忙や子どもを持つ時期をめぐる意見の相違とされ、離婚後ペリーは精神的に大きな打撃を受けたと語っている。ブランドは財産分与を放棄した。2012年夏からはシンガーのJohn Mayer(ジョン・メイヤー)との交際が始まった。
2012年11月に4枚目のアルバム『Prism』の制作を開始した。当初は離婚を背景に「暗い要素」を含む作品にするつもりだったが、自己省察を経て方向性を変え、「プリズムのように光を放つ」ことをテーマにした。2013年8月にリードシングル「Roar」を発表し、ビルボードホット100で1位を獲得。アルバムは同年10月にリリースされ、ビルボード200で初登場1位を記録し、全世界で600万枚以上を売り上げた。収録曲「Dark Horse」も全米1位を獲得し、他のシングル「Birthday」「This Is How We Do」もヒットした。
2014年から2015年にかけて行われた『Prismatic World Tour』は約200万枚のチケットを売り上げ、総収益は2億430万ドルに達した。2015年には「ロック・イン・リオ」に出演し、さらにNFLの依頼を受けて第49回スーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスを披露。特にLenny Kravitz(レニー・クラヴィッツ)やMissy Elliott(ミッシー・エリオット)との共演で高く評価され、視聴者数は1億1,850万人とスーパーボウル史上最多を記録した。
音楽活動のほか、2013年公開の映画『スマーフ2』で再びスマーフェットの声を担当。香水ブランド「Killer Queen」「Mad Potion」を発売し、Madonna(マドンナ)の「Art for Freedom」企画にも参加した。2014年には自身のレーベル「Metamorphosis Music」(後にUnsub Recordsに改名)を設立し、初の契約アーティストとしてFerras(フェラス)を迎えた。
また、2015年にはスーパーボウルの準備に密着したドキュメンタリー『Katy Perry: Making of the Pepsi Super Bowl Halftime Show』やデザイナーのJeremy Scott(ジェレミー・スコット)を追った『Jeremy Scott: The People's Designer』に登場。同年12月にはモバイルゲームアプリ『Katy Perry Pop』をリリースし、自身をキャラクター化してプレイヤーがスターを目指す内容を提供した。
2017年、「Chained to the Rhythm」をリリースし、Spotifyで当時の女性アーティストによる初日の最多ストリーミング記録を更新。その後の5枚目のスタジオ・アルバム『Witness』も全米1位を獲得した。2018年にはフォーブス誌の「もっとも稼いだ女性ミュージシャン」で1位を記録した。
2019年に俳優Orlando Bloom(オーランド・ブルーム)と婚約し、2020年に娘Daisy Dove Bloom(デイジー・ダブ・ブルーム)を出産。同年6枚目のアルバム『Smile』をリリースした。2021年にはジョー・バイデン大統領の就任式で「Firework」を披露し、国を代表する存在としての地位を示した。
Thomas Rhett(トーマス・レット)と共にカントリー・ポップのデュエット曲「Where We Started」を録音し、2022年4月1日リリースの同名アルバムに収録された。翌月には、Jeremy Zag(ジェレミー・ザグ)のアニメ音楽映画『Melody』で音楽制作を担当し、タイトルキャラクターの声を務めることが発表された。同年、ペリーはフードデリバリーサービスJust Eat、SkipTheDishes、Lieferando、Menulogの広告キャンペーンに登場し、CMジングルのリミックス版も制作した。6月8日には「ケイティ・ペリーの日」として記念され、ラスベガス市の鍵を授与された。
2024年2月、『ジミー・キンメル・ライヴ』に出演した際、シーズン22をもって『アメリカン・アイドル』を降板すると発表した。新しい音楽を制作し発表するために、自分自身のリズムを追求したいと語った。シーズンは2月に始まり5月に終了した。同年7月11日、7枚目のアルバムからの先行シングル「Woman's World」をリリース。その後「Lifetimes」、Doechii(ドーチー)を迎えた「I'm His, He's Mine」も発表され、9月20日にアルバム『143』が発売された。作品は「高いエネルギーとBPMを持ち、愛と光に満ちた作品」と語られたが、批評家から酷評され、プロデューサーのDr. Luke(ドクター・ルーク)起用についてもケシャの訴えを背景に強い批判を浴びた。
9月11日にはMTVビデオ・ミュージック・アワードで「マイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞」を受賞。アルバム発売日には「ロック・イン・リオ」に出演し、8日後にはオーストラリアAFLグランドファイナルでプレゲームショーを務めた。12月には英ITVで特番『Katy Perry: Night of a Lifetime』が放送され、前日には追加曲を収録したデラックス盤『1432』もリリースされた。
2025年4月14日、ペリーはブルーオリジンの有人飛行「NS-31」で宇宙に到達。1963年以来初となる女性だけの宇宙飛行となったが、「アマゾンのPR目的」といった批判も受けた。その後『Lifetimes Tour』を開始。さらに2025年7月、オーランド・ブルームとの破局を正式に認めた。