ほぼ同時期に、4thアルバム「A Night at the Opera(邦題:オペラ座の夜)」の制作も行われており、中でもBohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)は6分を超える長い曲などラジオで流してくれないという理由からレコード会社側は曲のカットを指示、しかしFreddie Mercury(フレディ・マーキュリー)とRoger Taylor(ロジャー・テイラー)は、キャピタル・ロンドンのラジオDJ、Kenny Everett(ケニー・エヴェレット)に意見を求めたところ、気に入ってくれて自身のラジオ番組で2日間で14回も流してくれます。その効果もありBohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)は全英9週連続1位の大ヒットを記録。
4thアルバム「A Night at the Opera(邦題:オペラ座の夜)」は初の全英1位を獲得し、Freddie Mercury(フレディ・マーキュリー)はアイヴァー・ノヴェロ賞を受賞。続く5thアルバム「A Day at the Races(邦題:華麗なるレース)」は日本のオリコンチャートでも1位を獲得しています。1979年にはシングル「Crazy Little Thing Called Love(邦題:愛という名の欲望)」で初の全米1位を獲得。8thアルバム「The Game(ザ・ゲーム)」は全英・全米共に1位となりました。Queen(クイーン)が全米で1位を獲得したアルバムは2018年現在この1枚のみ。1981年にリリースされた初のベストアルバム「Greatest Hits(グレイテスト・ヒッツ)」は全英歴代1位の売り上げを記録しています。
1983年に一時活動休止となり、メンバーはそれぞれソロ活動に入ります。1981年にソロ・アルバムをリリースしていたRoger Taylor(ロジャー・テイラー)はこの時期2枚目のアルバム「Strange Frontier(ストレンジ・フロンティア)」をリリース。Freddie Mercury(フレディ・マーキュリー)も1985年にソロ・アルバム「Mr. Bad Guy(ミスター・バッド・ガイ)」をリリース。日本でもCMで度々使用される楽曲「I Was Born To Love You(アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー)」はこのアルバムに収録されたソロ楽曲で、主に耳にするのは後にQueen(クイーン)名義で再リリースされたものです。
1985年に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴエイド」では出演アーティスト中最多の6曲を披露、絶大な反響によって世界各国でQueen(クイーン)のアルバムがチャートを急上昇し復活を果たします。1986年には12枚目となるアルバム「A Kind of Magic(ア・カインド・オブ・マジック)」をリリース。「前作までの険悪な雰囲気を、1985年のライヴエイド出演によって吹き飛ばした後に作ったアルバム」として世界中でヒットを記録します。アルバム発表後の「マジック・ツアー」ではウェンブリー・スタジアムで行われたコンサートは2日間で15万人の観客動員を記録、イギリスのネブワースパークで観客30万人を記録するなど大成功を収めるも、これが4人での最後のツアーとなります。