本来であればもっと売れていいと感じる編集部厳選のおすすめ洋楽シリーズ第4弾。
洋楽の好みは近年細分化される傾向にある中で、誰もが聴くようなヒット曲が減少しています。
世界のヒットチャートではトップ10入りしてても日本では?と感じる今日この頃。
ラジオのチャートでは上位にランクインする洋楽もある中、ビルボードのジャパンホット100などにはなかなか入ってこなくなってしまっている洋楽の現状に、少しでも興味をそそるような洋楽をご紹介できればと思います。
当たり前のように聴いてる人もいると思いますが、最近の洋楽をあまりご存じない方は是非ご覧頂き、一度聴いてみてください。
もっと売れていい洋楽おすすめ4選
Please Please Please / Sabrina Carpenter
Sabrina Carpenter - Please Please Please - YouTube
「Please Please Please」はディスコ、カントリー、ヨットロックを取り入れたポップバラード。
若い方に人気のSabrina Carpenter(サブリナ・カーペンター)ですが、この曲は年齢が上の方にもどこか懐かしさを感じさせるサウンドを特徴としています。
Please, please, please
Don't prove I'm right
And please, please, please
Don't bring me to tears when I just did my makeup so nice
Heartbreak is one thing, my ego's another
I beg you, don't embarrass me, motherfucker, oh
Please, please, please (Ah)お願い、どうか、お願い
私が正しいと証明しないで
お願い、どうか、お願い
こんなに素敵なメイクをしたのに、涙を流させないで
失恋とは違うけど、私のエゴの問題もあるの
頼むから、恥ずかしい思いをさせないでよ、嫌な人だわ
お願い、どうか、お願い
サブリナは2022年のアルバム『Emails I Can't Send』が初めて大ヒットしたこともあって、前シングル「Espresso」から本格的にヒットさせようと、本気を出してきていると思います。
結果「Espresso」は多くの国で初めてトップ10入り、全英チャートに至っては1位を獲得しました。
このヒットを受けてアルバムのリリースも発表して、「Please Please Please」のプロデュースをJack Antonoff(ジャック・アントノフ)に依頼し共作しています。
実は音楽活動を始めて今年で10年目のサブリナ。これまでもヒット曲はありますが、「Espresso」のように世界中でトップ3入り、中には1位を獲得するなどのヒットには恵まれていませんでした。
今までとは明らかに違ったテイストでヒットを狙い、「Please Please Please」はすでに全米2位、全英3位という結果を残していますが、日本ではようやく「Espresso」がファン以外にも認知され出しているという状況のよう。是非この新曲も聴いてみてほしいです。
・ストリーミングで聴く
CHIHIRO / Billie Eilish
Billie Eilish - CHIHIRO - YouTube
プロモーション来日も決まっているBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)の最新アルバム『HIT ME HARD AND SOFT』からのシングル。
ファンの間ではリリース前にトラックリストが公開されたときからこの日本人の名前をタイトルにしていたこの曲に注目が集まっていました。
Open up the door, can you open up the door?
I know you said before you can't cope with any more
You told me it was war, said you'd show me what's in store
I hope it's not for sure, can you open up the door?ドアを開けて、ドアを開けてくれる?
もう耐えられないって前に言ったよね
戦争だって言ってたよね、これから何が起こるか見せてくれるって言ったよね
そうじゃないといいけど、ドアを開けてくれる?
タイトルの「CHIHIRO」は映画『千と千尋の神隠し』にちなんでつけられたもの。
千尋の視点とビリーの視点を照らし合わせながら書いた曲だとインタビューで述べています。
プロモーション来日の際にはこの曲についてもっと深く掘り下げたインタビューにも期待したいところですが、未だにビリーと言えば「bad guy」という風潮もあるようなので、特に日本では個人的視点にはなってしまいますが、この曲がヒットしてくれるとおもしろいのかなーと。
アルバムからはリード曲の「Lunch」がビルボードジャパンのホット100で71位にランクインしましたが、翌週には圏外に。
洋楽を聴く人はそんなに減ってしまったのでしょうか。
・ストリーミングで聴く
I Had Some Help / Post Malone ft. Morgan Wallen
Post Malone - I Had Some Help (feat. Morgan Wallen) - YouTube
日本でも人気の高いPost Malone(ポスト・マローン)とMorgan Wallen(モーガン・ウォーレン)のコラボ曲。
カントリーにシフトしたわけではないんですが、今後発表される予定の新しいアルバムではカントリー・ミュージックを軸に展開されるようで、その先行曲です。
I had some help
It ain't like I can make this kinda mess all by myself
Don't act like you ain't help me pull that bottle off the shelf
Been deep in every weekend if you couldn't tell
They say, "Teamwork makes the dream work"
Hell, I had some help (Help)助けてもらったんだ
こんなひどいことは一人ではできない
棚からボトルを取り出すのを手伝わないふりしないで
気づかなかったとしても、毎週末は夢中だった
「チームワークで夢が叶う」って言うよ
ああ、助けてもらったんだ(助けて)
サウンドこそカントリー・ポップになっていて、カントリーで今ヒット曲を連発しているモーガン・ウォーレンを迎えているんですが、メロディーはポスト・マローンらしさのある聴きやすい曲になっています。
全米ビルボードホット100では5週連続1位、全英チャートでも2位、ビルボードのグローバル200で1位、他にも4つの国で1位と明らかにヒットしているんです。
ポスト・マローンは来日すれば必ずXでトレンド入りするほど人気があるはずなんですが、知名度や人気があってもストリーミングで聴かれる回数が非常に少ないのが洋楽がヒットチャートに姿を見せないひとつの理由になっていそうです。
・ストリーミングで聴く
Houdini / Eminem
Eminem(エミネム)の最新曲で、自身の代表曲でもある「Without Me」をサンプリングしたことも話題となり12か国で1位を獲得しました。
Abra-abracadabra
(And for my last trick)
I'm 'bout to reach in my bag, bruh
Abra-abracadabra
(And for my last trick, poof)
Just like that and I'm back, broアブラアブラカタブラ
(最後のトリック)
懐に手を伸ばしてみる
アブラアブラカタブラ
(最後のトリック)
そうやって戻ってきたよ、兄弟
エミネムが好きな人はまずどんな感じでサンプリングしたんだろうと聴いちゃうはずなんですが、日本のヒットチャートでは今のところなかなか見かけません。
世代の問題もあって若い方からすればあまり知らないかもしれませんし、年齢が上の世代の方でももしかするとミュージック・ビデオを1回見た、もしくはストリーミングで1回聴いた程度という方も非常に多いのかも。
この曲の影響で「Without Me」がリバイバル・ヒットしている国すらあるので、聴き比べしても面白いかと思います。
・ストリーミングで聴く
まとめ
今回は「世界で人気の高い新曲」というテーマで4曲ご紹介しました。
日本で洋楽のヒットが減少している理由のひとつとして、「New Music Fridays」を日本で実施していないことがじわじわと影響しているのではないかと思い始めています。
「New Music Fridays」とは新譜の発売日を世界的に金曜日に統一しましょうという取り組みなんですが、日本では水曜日リリースが主流となっています。
そのせいでまず、ヒットチャートの集計期間で2日間分不利になってるんですよね。
※そもそも大手ヒットチャートの集計期間が月曜から日曜までというのが主流なのでその影響がありそうですが、調べてみるとビルボードホット100も全英チャートもセールスの集計期間は金曜から翌週木曜までとなっているようですね。ホット100の場合エアプレイの集計期間はまた違うようです。
音楽の聴き方がCD・レコードからデジタル・ストリーミングに移行しているタイミングでこの流れが起こったことが特にシングル曲に影響を与えていることは大きそうです。
デジタルで洋楽を購入する層が減少していること、いくらストリーミングで何度も聴いても、そもそも洋楽を好む人口で回転させてもそうストリーミング数は日ごろの邦楽やKPOPのストリーミング数に比べるとどうしても劣ってしまうこと。
これらが総じてヒットチャートにランクインしずらい状況を作ってしまっているのかもしれません。
そう考えると「bad guy」や「Shape Of You」などのようにロングヒットするか、デジタルでの購入層を増やすことが洋楽のヒットにつながるのかもしれませんね。
これらはあくまで評論家でも批評家でもない編集部としての見解ではありますが、たとえ少しでも洋楽のヒットに貢献するためにも本記事のようなシリーズで今後もおすすめの洋楽をご紹介していきます。
気になった曲がありましたら是非SpotifyやApple Musicなどのストリーミング・サービスで聴いてみてください。
以上、「もっと売れていい洋楽おすすめ4選(PART4)世界で人気の高い新曲」でした。
もっと売れていい洋楽シリーズ
・もっと売れていい洋楽おすすめ4選(PART3)この夏に向けて聴きたい世界で人気のヒット曲
・もっと売れていい洋楽おすすめ4選(PART2)今、世界のチャートで人気のヒット曲
・もっと売れていい洋楽おすすめ4選(PART1)世界のTikTokで人気の高い洋楽