CM曲などでも使われている『TRAP』というジャンルのHIP HOP。
現在多くのラッパーが取り組むジャンルでありながら、その先駆者たちを知る機会はなかなか多くないかと思います。
今回はトラップをDIGる(ディグる)ために『Future(フューチャー)』にスポットライトを当ててみていこうと思います。
【フューチャー】をDIG(ディグ)る
Future(フューチャー)はアトランタ出身のラッパーで、通算8枚のアルバムと5枚のミックステープを世に送り込み、7作連続で全米1位獲得や、これまでに関わった作品が10度の全米アルバムチャート1位を獲得するなど、トラップシーンのみならずHIP HOP界全体を牽引するトップアーティストです。
【フューチャー】が HIP HOPに影響を与えた曲+おすすめ
①『Life Is Good』
Future - Life Is Good ft. Drake - YouTube
まずは初めに紹介するのはこの曲。
トップを走るドレイクとのコラボ曲ですが、特徴的なのは一曲の中で展開が目まぐるしく変わるところです。このスタイルはのちのドレイクのアルバムにも影響を与えており、フューチャーのラップスタイルと飛び道具的なエフェクトが掛け合うところが彼のトラップにおける魅力だと思います。
②『Hard To Choose One』
Future - Hard To Choose One - YouTube
続いては、『Hard To Choose One』という曲です。
この曲ではフューチャーのフローの独特さが強く現れているかと思います。曲のキーに対して不安定なところでずっとラップしているような印象です。これが後ろで鳴っている不穏なシンセと相性抜群で、トラップミュージックが成り立つギリギリ絶妙なラインを保っていると思いました。この曲以降、余計な装飾を取っ払って一定のフローでラップするアーティストが増えたような気がします。
③『Mask Off』
最後はおすすめの曲になります。
民族音楽のようなフルートのリフが印象的なこの曲。
フューチャーの情緒を感じるメロディアスなフローが耳に残り、美しさもありながらちゃんとノれるトラップに仕上がっています。MVも映画のような世界観で曲を盛り立てているのでオススメです。
まとめ
以上になります。
トラップシーンでは様々なスタイルのラッパーがチャートを席巻していますが、それぞれのスタイルの違いに着目すると、地域性やバックボーンによる流派が見えてくるので一度掘ってみると世界が広がるかもしれません。
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